日本シリーズは終わっちゃったけど、阪神ファンの鬱憤を吹き飛ばすネタ、大公開! | 【ベストセラー多数!】フォレスト出版のブログ

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こんにちは。
フォレスト出版編集部です。


今年の日本シリーズは、
ソフトバンクの優勝で幕を閉じました。

ソフトバンクファンの皆さん、
おめでとうございます!

阪神ファンの皆さんは、
日本シリーズの結果に
かなりの鬱憤が溜まっているとお察しいたします。


そんな阪神ファンの
鬱憤を一気に吹き飛ばす

新刊が11月8日に発売されるんです!



阪神タイガースのすべらない話


『阪神タイガースのすべらない話』(楊枝秀基・著)
定価972円


著者は、
元「デイリースポーツ」伝説の虎番記者として、
赤星、桧山、今岡、ウィリアムスらを担当していた
楊枝秀基(ようじ・ひでき)さんです。

現在はスポーツライターとして、
現役選手のみならず、
川藤幸三さんをはじめとするOBとの親交が深く、
楊枝さんだからこそ書ける記事が、
多くの阪神ファンの心をつかんでいます。


そんな楊枝さんが
記者時代から持ち歩いていた
「マル秘取材ネタノート」をベースに、
ファンの間でもはや「常識」ネタから、
番記者だけが知っている「選手の素顔」や「裏話」まで、

虎党垂涎の
「笑い」「愛」「涙」ネタを完全公開
したのが本書です。


今回は、本書の中から、
とっておきのネタ2本をご紹介します。

まず1本目は、
楊枝さんが「デイリースポーツ」虎番記者として
担当していたからこそ書ける、

虎史上最高のリードオフマン、
赤星憲広さん(通称レッドくん)の裏ネタ

です。



 スパイクを履いた足の裏の感覚ってどんなものなんでしょうか。
 プロ野球選手の道具は、各々のプレースタイルによって、スペシャルオーダーされた逸品であることは理解できます。レッドくんであれば、俊足を活かすため極限にまで軽量化したスパイクをゼットさんから提供されていました。素足に近い感覚があったのでしょうか。どうでしょう。
 ある日のこと。長期遠征から甲子園に帰り、試合前練習をしていたときです。外野のポジション近くでウォームアップし、ベンチに帰ってきたレッドくんが言いました。
「今日の芝生、ちょっと短くなってますよね。って言っても、そっちから見ているだけじゃわかりませんよね」
 そらわからんわ。そう思いながらも、こういうときは、阪神園芸さんに質問するに限る。
「レッドくんがこんなこと言ってましたけど、どうなんですか?」
 その答えがこうです。
「確かに芝は刈りました。しかし、通常より短くしましたけど、ミリ単位ですよ。よく気づきましたね」
 いやいや……。ミリ単位で刈り込んでいる阪神園芸さんもすばらしいですが、さすがは中堅の主。普段のカットよりミリ単位で短いことに気づきますか!


楊枝さんが阪神園芸さんに
裏取り取材をするのもさすがプロですが、
赤星さんのミリ単位の違いを見抜く眼力は、
まさにプロフェッショナルです!

続けて、
芝を刈りこんでいる
阪神園芸さんのプロフェッショナルぶりにも、
次のように触れています。


 一塁ベースから離塁して、スタートを切る地点の土の硬さも意図的に変えています。俊足が武器のレッドくんがスタートを切りやすいように、硬めに仕上げるのです。
 ただ、難しいのは、一塁手の守備にも影響するという点ですね。
「アンディ(シーツ)の守備に迷惑をかけない程度ですけど、硬さにも気を使ってもらってます」
 と、いろんな部分にアンテナを張っていました。これは、天然芝であり、土のグラウンドである甲子園を本拠地にするからこその発想です。


なるほど~。
選手たちはファンの皆さんからの応援はもちろん、
こうした阪神園芸さんのような
影からの努力と熱意に支えられているんですね。

ホームグラウンドでの野球の見方も
変わってくるエピソードです。


土のグラウンド、甲子園


さて、もう1本は、

本書にも推薦文を寄稿してくださった
桧山進次郎さんの裏ネタ

です。


それは、
2007年10月15日、
「デイリースポーツ」一面に報じられた
「桧山引退」報道の真相についてです。


結果として、そのときには引退とならなかったため、
世紀の誤報と言われています。

しかし、
決して適当に書いた記事ではなかったことを
著者の楊枝さんは語っています。


(中略)
〝世紀の誤報のように言われていますが、これだけは言っておきましょう。
 当時のデイリースポーツ取材陣は確かな情報に基づいて、自信を持って紙面化したわけであって、適当に書いた誤報なんかではないということを。
 これは当時、桧山さんの案件に深く関わった人間のひとりだからこそ語ることができるというものでしょう。
 しかし、本当に取材のままに、桧山さんが、あの時点で引退に追い込まれていたら、「代打の神様・桧山」は、虎戦士最長の22年間にわたってタテジマに袖を通し続けたレジェンドになれていなかったかもしれませんよね。
 そもそも、どうして自信満々に引退報道に踏み切ったのか。
 それは、確かな情報があったからです。
 ただ、情報には機密事項もあるわけで、詳細にすべてを書き記すことはできません。かといって、ウダウダと訳のわからんようなことを書いて誤摩化しても、読者の方からすればなんもおもしろくないというものですよね。
 要は、なぜ報道に自信があったのか。
 それは、当時、関係筋から桧山さんをデイリースポーツの評論家に薦めてくるという情報があったからです。
 オフに戦力外通告を行なう予定なので、その場合はよろしくという意味ですね。その事実を元に、シーズン最終試合を待って、打って出たわけです。
 ただ、この時点で懸念材料は残っていました。
 我々が本人を取材したときに、球団から呼び出しを受けているとか、すでに通告を受けたという事実がなかったこと。
 当時、桧山さん本人は、
「お前らが取材してきたことはそうかもしれんけど、俺はホンマに何も言われてないからなあ。事実やったとしたら、直接言われる前に記者からそういうことを聞かされたということになるからショックだよな」
 と話されていました。
 ということは、覆る可能性もあったということ。
 むしろ、桧山さんを担当していた記者は、次のシーズンもタテジマの桧山さんを取材したかったから、そうなってほしかったんです。僕もそのうちのひとりです。
 そして翌朝です。桧山さんは直接、球団サイドと連絡を取りました。我々も桧山さんと連絡を取りました。
「どうでしたか?」
「いや、『そんな事実はないから安心してくれって言われたで。誤報やで』って言われたわ。自分のサイトにも『心配かけてすいません。デイリーの記事は誤報です』って書いといたで」
「ええ~っ、そ、そうですか。しかし、ヒーさん(本人にはこういう呼び方をさせてもらっている)、堂々と誤報だなんてお願いしますよ! ヒーさんの現役生活が約束されるなら、それに越したことはないからいいですけど、誤報は良くない……」
 早朝から「桧山引退」の報道がデイリー一面で掲載されました。当然、反響はあります。
 ただ、このときは反響の大きさが半端ではなかった。もちろん、デイリースポーツにも「なんでやねん! ホンマか?」みたいな電話がじゃんじゃん鳴ります。
 当然、阪神球団にも数多くの電話がかかってきたことでしょう。
 虎党はまだまだ桧山さんを必要としていたのです。
 その結果、一日にして球団の方針が変わったのでしょう。あるいは、デイリースポーツを利用することで、世論を計っていたのかもしれません。
 この原稿を読んだ関係者各位は、「デタラメを抜かすな」とか、「作り話だ」などと言うかもしれませんが、各々の立場で仕事をしています。これ以上は話せませんし、終わったことなので、内容を再検証する必然性もないでしょう。
 桧山さんの人気が凄まじかったから、方針が覆ったんだと僕は思っています。
 そのおかげで、2008年からの代打としての活躍を、記者としても見させてもらうことができた。
 そう考えれば、阪神ファンの世論が生んだ「代打の神様・桧山」だったと思います。



あの報道の裏側には、
こんなやりとりと攻防があったのですね。

この事件から6年後、あらためて
桧山さんと楊枝さんがこの報道について
やりとりしていることも公開しています。


「東京スポーツ」で不定期連載という形で、「ワッショイ!! スポーツ見聞録」というコーナーに掲載させていただきました。
 桧山さんに
「勝手に俺をクビにしやがって! お前の顔なんて見たくもないわ」
 と言われていたとしたら、取材のチャンスなんていただけるはずはなかったでしょう。
 結果として〝誤報という形になってしまったとしても、それぞれの立場で最善の努力をして、選手と記者との信頼関係を築いていった。同僚や球団関係者をはじめ、いろんな方々に助けられて仕事をさせてもらって、本当に感謝しています。
 ちなみに、そのときの取材でも、件の引退報道について質問しています。
「俺は球団から直接、言われてなかったからなあ。気持ちは意外と落ち着いて冷静やったよ。お前ともそんなこともあったよな。もう長いな。楊枝はフリー、俺は評論家としてお互いに頑張っていこう。これからもよろしく」と、握手してもらったときは本当にうれしかったです。


いかがでしたか?


本書では、このような
「デイリースポーツ」虎番記者だったからこそ書ける裏話をはじめ、

◎記者にも容赦ないヤジを飛ばす虎党
◎センス抜群のヤジで相手選手も思わず苦笑い
◎開幕前からマジック点灯!?
◎虎党みんながオーナー気分

といった阪神ファンの生態ネタから、

◎引退パーティーで見せた真弓明信の心意気
◎ファンキーすぎる川藤幸三伝説!
◎稀代のスラッガー今岡誠の愛

といったOB選手の伝説話、

◎四つ葉のクローバーを探す心優しき安藤優也
◎遅咲きの大輪を咲かせた能見篤史

といった現役選手の素顔まで、

抱腹絶倒の阪神ネタ33連発
をギュッと収録しております。


桧山進次郎さんの推薦文が目印の
本書は、

【11月8日(土)】
全国書店新書コーナーで
発売開始です!


書店で見かけたら、
ぜひチェックしてみてくださいね^^


▼今回ご紹介した本はこちら
『阪神タイガースのすべらない話』(楊枝秀基・著)


阪神タイガースのすべらない話









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