皆様 あけましておめでとうございます。 岩波です。
新しい年を迎え、2011年は、三富の里の森林整備事業も3年目に入ります。
年頭にあたり、過去2年間の森林整備事業の経過を振り返ると同時に、2011年の計画を紹介します。
木材資源の循環を目的とした森林再生について
木材資源の生産を図ると同時に、水源かん養や林地の保全など公益機能の維持増進するため、既存の
林業技術により、スギやヒノキ・カラマツの人工林を造成する。
1. ヒノキ・カラマツ植栽地(2009年春植栽)
・ 2009年春 2.45ヘクタール(A区)に、ヒノキ:6700本、カラマツ:500本の苗木を植栽した。
・ 苗木の活着は、良好であった。しかし、ヒノキはその後、シカによる食害による著しい被害を受け、
成長を期待することが困難な状態であった。カラマツは、植栽した本数は少なかったが、シカによる
被害は軽微であった。
・ このままでは、森林の再生が不可能であると判断されたので、2011年春カラマツ6000本を新たに
植栽(改植)し、森林整備を図ることとした。
「シカによる被害は、施業を実際に行っている森林組合の話では、数年前から被害が増大しているとの
ことでしたが、植栽したヒノキが壊滅状態になるとは予想がつかなかったとのことでした。」
2. カラマツ・スギ植栽地(2010年春植栽)
・ 2009年に植栽した経験から、カラマツは、シカによる被害が軽微であったこと、スギは、昨年植栽した
場所に実生するものが成育していたことなどから、カラマツとスギを植栽することとした。
・ 植栽した規模は、0.92ヘクタール(B-1区)に、カラマツ:4,000本、0.38ヘクタール(B-2区)に、
スギ:2,000本であった。
・ 苗木の活着は、良好であった。しかし、ヒノキ・カラマツ植栽区と同様シカによる食害の被害を受けたが、
被害程度は、ヒノキに比べて軽微であった。
・ 今後、シカによる食害について、注意して調査する必要があると思われました。
3. 落葉広葉樹林(C区)の整備
・ 資源循環を目的とした針葉樹人工林の造成は、シカによる被害が落ち着き、被害対策が実用化
されるまで、当面の間、控えることとしました。
・ 現在の落葉広葉樹林は、蔓類が繁茂したり、雑灌木がうっそうとした状態ですので、蔓類を除去
すると同時に、雑灌木を整理し、森林の健全性を高める作業を、2011年に行う予定です。
・ この林は、現在、クルミが多く成立しており、珍しい林ですので、この特徴を生かした施業を行う
予定です。
山村体験ゾーンの利用について
1. 畑の利用
所有山林内に、農業体系のできる畑を2010年に、100平方メートル程度の畑を設置しました。
2010年春、「アワ・ヒエ・アマランサス」の栽培に挑戦しました。指導は、森林組合に依頼し、現地
でこれらを生産した経験者にお願いしました。
そのぞれの種類とも、順調に発芽したものの、発芽一ヶ月後の調査で、シカによる食害ですべて
なくなっていました。シカ対策を実施しない限り、栽培は不可能であると思われました。
そこで、2011年は、シカ対策として、森林組合の指導により、シカ柵を設置することになりました。
(シカ柵の設置規模などについては、別途紹介する予定です。)
2. コナラ・クヌギの植栽
2011年は、針葉樹の人工林以外の山づくりとして、コナラやクヌギの広葉樹の植栽を計画しました。
コナラやクヌギは、将来、キノコ類の栽培用原木やナラ炭の材料、カブトムシやクワガタが見られる
ものと思われます。
3. コウヤマキの植栽
コナラやクヌギの植栽とは別に、コウヤマキの植栽を試してはとの意見がありましたので、コウヤマキ
も植栽することになりました。
4. キノコ類の栽培
シイタケ・クリタケ・シメジの3種類のキノコの栽培を試すことにも挑戦することにしました。
以上、三富の里の過去2年間の経過と2011年の方針といいますか、考え方を示してみました。
2011年も毎月2回程度、三富の里の森林調査を継続して行う予定です。その都度、結果をこの
ブログで紹介いたしますので、よろしくお願い致します。