この議論が噛み合うわけがない。
両者の主張する論点がすれ違い過ぎ。
賛成派は「集団的自衛権は大事だろ、憲法を度外視しても」って立場(論法はめちゃくちゃだが)で、反対派は「憲法がまずあって、その枠内での自衛権であるべきだろ」って優等生的正論。
賛成派の主張は「現実を見ろ」って一点で、一方の反対派(オレ含む)の怒りは「スジを通せ、ヒキョーもの」って一点かと思われる。
集団的自衛権が必要、ってのは、世界の状勢から見ても理解できないわけじゃない。
イスラム国みたいな極端な世界征服野望勢力が現実に跋扈してる現在、よそのみんなよすまんが戦ってくれ、うちは自分の手を汚さずに用心棒(あの力持ちの国)にお金を払って守ってもらうシステムなんだ、ではとてもすましてもらえなくなってる現状はある。
ただ、憲法をないがしろにしてでも戦争のできる国を目指す、って進め方は、いくらなんでもスジが通らない。
用心棒の国から命令されて、わが国のトップは国民の命を戦地(あの国のやらかすイチャモン戦争の戦地!)に差し出そうとしてるわけだが、この構図を察知する国民は当然のごとくに「なんじゃそりゃ」「ありえん」と言ってるわけなんだった。
そもそも、ナントカ事態で想定されるあらゆる事案は、個別的自衛権すなわち今までどおりの法の運用で対処できる。
それでも法案の内容や適用範囲をあいまいにしたまま、ハイブリッド法案を採決にかけようとするのは、その先にある「アメリカさまの戦争のお手伝い」をしたいがためであることははっきりしてる。
それをするならするではっきりと腹をくくって、憲法改正をしたらいいだけの話なんだが、あのひとはどうしても、今、ナウ、問答無用にやらかしたいらしい。
喫緊の選挙もないし、束の間経済がよくてアホの国民がうっかりと支持してくれてるし、ね。
それでも、あまりにもやり口が卑怯なんで、国民の多くは怒ってるんだった。
そもそも「国民に戦争をさせる」ことができるようにする、いわば日本国史上最重要のこの法案は、国民の完全なコンセンサスが必要でしょ。
にも関わらず、進め方が粗雑すぎ、感覚が軽薄すぎ、方法論が汚すぎる。
「アベノミクスをしまーす」「経済、それだけでーす」の選挙で大勝した与党が、「民意を得たのだから、われわれの好きなようにやらせてもらう」なんて言い放って新たな安全保障環境を構築するなんてのは、本当に戦争前夜の異常を感じさせられてならない。
とにかく、自由も民主もとっくに失った現在のあの党は、まともな感覚を持った国民には気持ち悪さしか感じられない。
ところでかえりみると、安倍さんのこの度の企てを、このブログは2007年8月の時点ですでに予測してたよ。
「平和憲法の破棄、自衛隊→自衛軍への増強、アメリカと手をたずさえて海外で戦争に参加、という道を着々と築こうとしてます」と。
それを本当に実現させるところまで持ってきた安倍さんは、なかなかの腕前といえる。
そしてこのまた8年後に、わが日本はどんな国になってるのかな。
平和でいられてるかなあ。
それとも、まんまと策略通りにおっちょこちょいな戦争をしでかしてるのかな。
あるいは、未曾有の天災と第二の原発事故とで全国民がヨーロッパに向かう難民になってるか・・・はたまた、財政の破綻でハイパーインフレのスラムと化してるか・・・
とにかく、自由で民主なあの党(と、公明な党)は、なんにもいいことしてくれなかったなあ、と国民の多くが述懐してるにはちがいない。

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