このクソさぶいのになぜ素足にビーサンばきなのか?と問われても、サムライだから、としか答えようにない。
武士道とはやせ我慢と見つけたり。
そのことはかたくなに守らねばならない。
作務衣の下にはシャツ一枚、と決めている。
さぶいが、しょうがない。
外出時にも、コートの下には二枚以上の衣類を身に着けない。
服をもってない、ずいぶん買い物をしてない、ということもあるが、たいがい外出するときは、カットソーに厚めのパーカー、それにコート、それきり。
男ババシャツだのモモヒキだのが世を席巻しているが、切腹しろ!と言いたい。
風呂に入るときは、前回の残り水を抜いて掃除、その空っぽの湯舟にスッパ(すっぱだか)で入り、それからカランを開けて湯を満たしにかかる。
湯が腰あたりまでたまるまでは極寒地獄だが、読書しつつ、がまん。
この試練を乗り越えれば、そこから先はしみじみとあたたまれる。
寝床にもぐり込むときも、もちろんスッパ。
つべたいお布団が自分の体温であったまるまでがまん。
それをしのげば、やがてぬるいまどろみがやってきて、睡眠のらせんを落ちることができる。
自由でいたい。
衣類を「拘束」と考えている。
いつもスッパで過ごせるものならそうしていたい。
ただ、夜中におしっこに起きてトイレでスッパで過ごす時間は、やはり地獄だ。
オレ、バカかな?とさえ思う。
だが、サムライなので仕方がない。
そう、仕方がないのだった。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園