朝日新聞を読んでるんですが。
たまに朝刊の中ほどに、ちょっとパルプ多めっぽい白無垢紙を使った「GLOBE」なる8P分の紙面が織り込まれてるのですよ。
最初は、広告かな?とも思ったんだけど、違うらしい。
硬派系週刊誌テイストの、あるいは文化面で扱うような、そんな記事が多い。
ところがこれが、少し目を通すときちんと取材がなされててけっこう面白いのに、なにしろ読みにくい。
なぜって、原稿がヨコ書きで構成されてるために、ここだけ左から右へと読まなきゃいけない。
一面から右開きに(つまり作法通りに)新聞を読み進めてくオレにとっては、このページにくるといきなり、対向車が逆走してくるような違和感があります。
新聞ってのは、というよりも「日本語」というものは、いにしえよりタテ書きの文章を右から左へと改行していくものであるので、こういうイレギュラーな書き方をされると、実に読みづらいわけです。
情報が脳にダイレクトに入ってこないの。
これは「書」の書き順や、文字から文字への連なりとも関係があるのかもしれません。
だからしんどくてつい読み飛ばしてしまうんだけど、なんとももったいない話です。
たぶん朝日新聞としては、パソコンのヨコ書きで文章を読む世代の台頭に備えて、こんな紙面構成を試行してるんでしょう。
しかしですよ、上から下へとスクロールする事情で、ヨコ書き・左アタマにせざるをえないパソコンと違って、新聞は左右に開く読み物なのです。
ヨコ書きにしたければ、タテ開きのカレンダー方式にしてくれ、と言いたい。
朝日新聞は、日曜版掲載の安野モヨコさん著「オチビサン」でも左アタママンガを試みてます。
この作品は実に風情と含蓄のあるもので、オレも大好きです。
ただ、紙面の構成から流れが完全に浮いてしまってて、周囲との関連性にちぐはぐさが否めません。
このマンガ作法を用いたいのなら、それこそ「GLOBE」面に掲載したらしっくりくるのに。
オレもマンガ家のハシクレですから、ヨコ書きの文章の中に四コママンガを挿入しなきゃならない状況に追い込まれることがあります。
だけど、どうしても据わりが悪い。
フィットしようにない。
だって作法が違うんだから。
セリフをヨコ書きにすれば多少は落ち着くものの、やはり日本人にとって、マンガの展開というものは右から左へ流れていくほうが自然に見えるのです。
キャラクターの顔は、読者から見ると左側に鼻先の向いてるものが圧倒的に多いのも、そのためです。(エイゼンシュタインのモンタージュ理論)
こんなことをくどくどと並べ立てたところで、近い将来にはきっと左開きの本が多くなり、新聞を読む作法もそっち重視に変わっていくのかもしれません。
だけど、なんかタブロイド紙のような安っぽさがやなの。
global=世界標準を目指してるんだろうけど、もっと和文化を大切にして~。

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