「アヤメの間」はずいぶん使われてないらしく、座布団の上にキノコの胞子のようなホコリがこんもり。
すでに布団が敷かれてるが、センベイのような敷き布団に、掛け布団がなぜか二枚重ねという謎のサービス。
この思いやりが、かえって夜の冷え込みを予感させる。
部屋にひとりきり立ちつくし、耳を澄ませば、「ゴオオ・・・」「チョロチョロチョロ・・・」と妙な音がどこからか聞こえてくる。
はて、川でもあるのか?と窓を開けてみれば、そこには鼻先間近にとなりの建物の壁。
じゃ、どこから?と辺りを見回してみる。
ふと洗面所に目を移して、水道から少しずつ水が漏れてるのがわかった。
なんだよもう・・・と蛇口を締めようとしたその指先に、しかし張り紙。
「水道管が凍って破裂しますので、出しっぱなしにしておいてください」
・・・ったく、水音が耳に障って、気になることこの上ない。
さて、「チョロチョロ」の方は水道だったが、「ゴオオ」の方の正体は、エアコンだった。
アンティーク?と言いたくなるようなシロモノで、分厚いボディに茶色いカラーリングというたたずまいが、昭和的郷愁を漂わせる。
うるさいな、なんとかなんないのかな、だけどエアコン止めたら死ぬしな・・・と思ったその矢先、部屋の梁を見上げて驚いた。
最新式の薄型エアコン「エオリア」が設置してあるではないですか。
さてはババア、ここでもケチろうという浅はかな魂胆に違いない。(※新しいものの方がエコなんだよ)
そうは問屋が卸さないぜ。
こっちの新しいエアコンを作動させて、ぬくぬくと過ごしてやれ、とスイッチオン。
ところが電源が抜いてあって、動かない。
見ると、コードがエアコン本体からぶらぶらと吊り下がっている。
おっと、コンセントをささなきゃ、と思い、プラグを手にコンセントをさがす。
しかし、ここで驚愕の事実。
「プラグの届く距離に、コンセントがない!」
どういうことだ?設置の意図がわからん~!それともドッキリカメラ?
まったくわけが分からないままに、エオリアをあきらめ、テレビをつける。
これがまた、リモコンがどこをさがしても見つからない。
仕方なく、いちいちテレビ本体まで移動し、「↑↓」ボタンでチャンネル操作。
昭和式暖房機は、たまに「ふしゅ~・・・」とため息をついて消えてしまうので(よけいなタイマー機能はしっかり働く)、その度に立ち上がって、再始動。
そうこうしてるうちに、夕闇が迫り、やがてとっぷりと暮れ、夜気が魔物のように這い入ってきたのだった。
つづきます
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
すでに布団が敷かれてるが、センベイのような敷き布団に、掛け布団がなぜか二枚重ねという謎のサービス。
この思いやりが、かえって夜の冷え込みを予感させる。
部屋にひとりきり立ちつくし、耳を澄ませば、「ゴオオ・・・」「チョロチョロチョロ・・・」と妙な音がどこからか聞こえてくる。
はて、川でもあるのか?と窓を開けてみれば、そこには鼻先間近にとなりの建物の壁。
じゃ、どこから?と辺りを見回してみる。
ふと洗面所に目を移して、水道から少しずつ水が漏れてるのがわかった。
なんだよもう・・・と蛇口を締めようとしたその指先に、しかし張り紙。
「水道管が凍って破裂しますので、出しっぱなしにしておいてください」
・・・ったく、水音が耳に障って、気になることこの上ない。
さて、「チョロチョロ」の方は水道だったが、「ゴオオ」の方の正体は、エアコンだった。
アンティーク?と言いたくなるようなシロモノで、分厚いボディに茶色いカラーリングというたたずまいが、昭和的郷愁を漂わせる。
うるさいな、なんとかなんないのかな、だけどエアコン止めたら死ぬしな・・・と思ったその矢先、部屋の梁を見上げて驚いた。
最新式の薄型エアコン「エオリア」が設置してあるではないですか。
さてはババア、ここでもケチろうという浅はかな魂胆に違いない。(※新しいものの方がエコなんだよ)
そうは問屋が卸さないぜ。
こっちの新しいエアコンを作動させて、ぬくぬくと過ごしてやれ、とスイッチオン。
ところが電源が抜いてあって、動かない。
見ると、コードがエアコン本体からぶらぶらと吊り下がっている。
おっと、コンセントをささなきゃ、と思い、プラグを手にコンセントをさがす。
しかし、ここで驚愕の事実。
「プラグの届く距離に、コンセントがない!」
どういうことだ?設置の意図がわからん~!それともドッキリカメラ?
まったくわけが分からないままに、エオリアをあきらめ、テレビをつける。
これがまた、リモコンがどこをさがしても見つからない。
仕方なく、いちいちテレビ本体まで移動し、「↑↓」ボタンでチャンネル操作。
昭和式暖房機は、たまに「ふしゅ~・・・」とため息をついて消えてしまうので(よけいなタイマー機能はしっかり働く)、その度に立ち上がって、再始動。
そうこうしてるうちに、夕闇が迫り、やがてとっぷりと暮れ、夜気が魔物のように這い入ってきたのだった。
つづきます
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園