深夜にチャンネル回しててドキュメンタリーなんかにぶつかると、つい観てしまいます。
オレは、新聞とドキュメンタリーが好きなのです。
新聞は「現在進行中の歴史」、ドキュメンタリーは「確定した歴史」。
生の人間を理解したい、という気持ちなのかも。
昨夜やってたのは、ベトナムで枯れ葉剤の被害に遭って片足奇形で生まれてきた児童の話。
プロデューサーはこんな深刻な素材を、まるで青春映画みたいに明るく軽快に描き出してて、やっぱNHKはどんなに批判されても底力があるなー、とついつい見入らされました。
で、話はね、片足の男の子(10歳くらい)が、自立するためにパソコンを学びたい、というもの。
それを聞いたおかーちゃんは、ボロボロ原付の荷台に我が子をのっけて、いそいそと遠くの村のパソコン教室に連れていくのです。
おかーちゃんの満面の笑みと、日差しを浴びて農道を疾駆するカブの颯爽とした光景が、実にまた美しい。
着いた教室は、野っぱらのまん中の掘っ建て小屋。
そこには、これまた両手を枯れ葉剤で奇形にされた先生がいて(失礼な言い方だが、カニの足のようになっている)、ヒジでキーボードを操り、スクリーンに文字を打ち込む。
「ようこそ。同じ障害を持つもの同士、がんばろう」とかなんとか。
仏頂面なのに、熱くていい先生なのよ。
さて少年は、片道27キロの道のりをチャリで通おうと決意するのだが(片足なのに!)、チャリが壊れてるので、その部品を買うため、まずアルバイトをはじめる。
これがまたなんの仕事なんだか、つべたい水の中に腰まで浸かってザルで何物かを濾し取るという過酷なもの。
そこで半日働いて200円もらえるのだが、部品は一週間働かないと買えない。
がんばってやっと部品を手に入れて、チャリを修理して、ついにパソコン教室に向かって走りだす。
ところがこれがまた過酷・・・
片足でチャリを漕ぐしかないもんだから、ちょっと走るだけでもうへとへと。
猛暑の中、休み休みに走りつづけること、片道二時間半。
ようやく到着すると、カニ先生が、不自由な手でハシを操り、弁当を分けてくれる。
「先生、ぼくがやりますよ」
「いや、ぼくがハシを使うところを見ててほしいんだ」
少年は尊敬のまなざし、先生は誇らしげ。
ついに男の子はパソコンに向かい、初めて文字を打ち込む。
時間をかけていっこいっこキーをさがし、間違い間違い、書きつ消しつ、たどたどしい文字列をつづる。
やっと打ち終え、文章を見てもらうために先生を呼ぶ。
じんとくるようなセリフが、そこには書かれてます。
最後はキャッチボールのシーン。
手の不自由な先生は足で、足の不自由な少年は手で、ボールを相手に投げよこす。
こんなお話、どんな創作もかないませんよ。
深夜にため息ついてしまいましたわ。
まあなんというか・・・そんな今日この頃でした。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
オレは、新聞とドキュメンタリーが好きなのです。
新聞は「現在進行中の歴史」、ドキュメンタリーは「確定した歴史」。
生の人間を理解したい、という気持ちなのかも。
昨夜やってたのは、ベトナムで枯れ葉剤の被害に遭って片足奇形で生まれてきた児童の話。
プロデューサーはこんな深刻な素材を、まるで青春映画みたいに明るく軽快に描き出してて、やっぱNHKはどんなに批判されても底力があるなー、とついつい見入らされました。
で、話はね、片足の男の子(10歳くらい)が、自立するためにパソコンを学びたい、というもの。
それを聞いたおかーちゃんは、ボロボロ原付の荷台に我が子をのっけて、いそいそと遠くの村のパソコン教室に連れていくのです。
おかーちゃんの満面の笑みと、日差しを浴びて農道を疾駆するカブの颯爽とした光景が、実にまた美しい。
着いた教室は、野っぱらのまん中の掘っ建て小屋。
そこには、これまた両手を枯れ葉剤で奇形にされた先生がいて(失礼な言い方だが、カニの足のようになっている)、ヒジでキーボードを操り、スクリーンに文字を打ち込む。
「ようこそ。同じ障害を持つもの同士、がんばろう」とかなんとか。
仏頂面なのに、熱くていい先生なのよ。
さて少年は、片道27キロの道のりをチャリで通おうと決意するのだが(片足なのに!)、チャリが壊れてるので、その部品を買うため、まずアルバイトをはじめる。
これがまたなんの仕事なんだか、つべたい水の中に腰まで浸かってザルで何物かを濾し取るという過酷なもの。
そこで半日働いて200円もらえるのだが、部品は一週間働かないと買えない。
がんばってやっと部品を手に入れて、チャリを修理して、ついにパソコン教室に向かって走りだす。
ところがこれがまた過酷・・・
片足でチャリを漕ぐしかないもんだから、ちょっと走るだけでもうへとへと。
猛暑の中、休み休みに走りつづけること、片道二時間半。
ようやく到着すると、カニ先生が、不自由な手でハシを操り、弁当を分けてくれる。
「先生、ぼくがやりますよ」
「いや、ぼくがハシを使うところを見ててほしいんだ」
少年は尊敬のまなざし、先生は誇らしげ。
ついに男の子はパソコンに向かい、初めて文字を打ち込む。
時間をかけていっこいっこキーをさがし、間違い間違い、書きつ消しつ、たどたどしい文字列をつづる。
やっと打ち終え、文章を見てもらうために先生を呼ぶ。
じんとくるようなセリフが、そこには書かれてます。
最後はキャッチボールのシーン。
手の不自由な先生は足で、足の不自由な少年は手で、ボールを相手に投げよこす。
こんなお話、どんな創作もかないませんよ。
深夜にため息ついてしまいましたわ。
まあなんというか・・・そんな今日この頃でした。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園