翌朝

既に 帰る日ですが

起きたら 昨夜の雨は何処へ?
と言う様な快晴に。

泊まった部屋の
カーテンを開けると

陽光と一緒に

某税金関係お役所ビルの窓が
ドーンと間近に迫って見えた。

日曜の朝ゆえ
誰も働いてないと思うが

旦那が

おい!
俺は 今 税務署に向かって
⭕️たま を 掻いて 見せてやったぞ

などと 浮かれていた。

なんぞ 怨みがあるのやもしれんが

とかく 常人は

税務署には あらゆる物
特に 金目のもんは隠そうと
する傾向があるのに
やっぱり こいつは 変わっとるな

と 遠巻きに見ていると


受けなかったジョークから
直ぐ立ち直って

何食わぬ顔で 話題変換。
(人間 こうでなきゃ 生きていけない。
自分も見習おうと思う)



「ところで 今朝は

チェックアウトを2時間延長出来る

レイト チェックアウト

をお願いしておいたよ」



なので 旦那の言に従い

朝ご飯の後は

旧市街地と新都心を
ぐるっと散歩して
最後に ランチも食べてから帰ろう。

と言う事になった。


この日は ほぼ快晴。
最高気温 27、8度で
湿度90%弱。

と言うのが この地方のお天気。


日本人に誤解されがちな

アメリカは気温が高くても湿度が低いゆえ
カラッとして快適

と言うのは、西海岸のことであって

真ん中から東
特に南部に向かうほど

日本真っ青の高温多湿になるので
ここも
かなり蒸し暑い。

ジーンズとTシャツで
1時間ちょい歩いただけで
汗だくになった。

そういえば、この日
ホテルからも

布面積が極めて少ない
タンクトップ や 短パン姿で
街に繰り出す人が多かった。

年寄りでも デブでも 臆面もなく、

どいつもこいつも
新弟子検査みたいな格好をして、、

と思ったが
外に出て5分もせぬうちに
その方が理にかなっていると納得した。

昨晩の雨のせいもあってか 朝から蒸し暑さが
半端無いし 
5月末の太陽は7月と同じ日差しゆえ 
厚着していると たちまち 

歩く飲茶

になってしまう。


ところで 旧市街地は

赴きのある
ネオルネッサンス式建築が主体で

新地区も
それを模造した 近代的ビルが多い所が
この街の特徴で


後一つの特徴は

碁盤の目状の区画


パリの凱旋門広場のような
放射線状に広がる道路


碁盤の目の1角を三角形に切り取った
様な地区が

複雑に組み込まれている点


これ 
私のような方向音痴には
かなり厳しくて

ニューヨークのように
きっちり板チョコ型の
碁盤の目になっている区域以外は

一度ホテルを出ると、二度と戻ってこれない気がした (爆)

実際 散々考えて こっちだと思った道は
まっさかさま

みたいなことの連発で

旦那がいないと大変なことになったと思う(爆)

あなただけに すがって
どこまでも ついてゆきます

と すっかり 売れない演歌歌手状態。

で 2人で

あっちの銅像





こっちの建物




と 1時間ほど見ただけで
信じられない程 汗だくになったので、

予定より早く 一旦お部屋に戻り

シャワーと着替えを済ませると

今度は 着替えがないことに気づいた。(爆)

1泊分 最低限の服しか入れてこなかったのは、痛恨のミスだった。(下着だけは かろうじて 予備があった)

なので 昨日の夜履いたパンツと
上着を引っ掛けて(今 流行りの リサイクル)


予約のランチ場所へ。

予定外のシャワーで
時間が押してしまったので

またもや
髪の毛や顔を
どうにかする時間無し(爆)

日本だったら
人が振り返って笑ったかもしれないが
アメリカは その点
大抵のことが許される(筈)
(特に、お昼間、カジュアルなところに行くなら)


ちなみに
ランチは

スペイン料理

私は イカのリゾット



ココナッツ味のリゾットはスペインと言うより

タイ風?の味付けチックだったが 美味しいし

お皿も可愛くて

飾りのホタルイカが ちょっと生臭かった以外は

大満足。


旦那は 

私に付き合った寿司三昧の翌日ゆえ


スペイン料理の店でも


速攻で バーガーを注文

(この人にとっての バーガーは 水中での

酸素ボンベに等しい)


付け合わせは

フライじゃなくて

袋入りポテチ


一見 空港飯みたいで


手抜きか?


と思ったけど


ウェイターによると


このポテチが

お店特製の看板商品だそう。


(勝手に)一つ失敬したら

オリーブ油を使っているそうで


コクがあるのにあっさりしているし

塩加減も 絶妙で


確かに 美味しかった。


が 


「二つ目を食うたろう」


と思った所で

旦那と目があった

(脇目も振らず バーガーに がっついてる

と思ったのに)



旦那に



「一つ貰って良いですか?」の

過去形は 英語で 何と言えば良いんですか?」



と尋ねたら


「ごめんなさい」やろ」


と 言われた。


お誕生日と言う事で


こんなデザートも




ここのお店


出てくるお皿が みんな 可愛い。


思わず 裏返したら


セビリア地方から 取り寄せてるようだった。




で すっかり良い気になって
お部屋に戻ったら

今度は

部屋のドアが開かない。

レイト チェックアウト なんて

聞いてないよ 

と言う 
ダチョウ倶楽部みたいなホテル側
の勘違いで

部屋のカードキーは
定時のチェックアウト時に
無効化されていた。(約2時間前)

そうとは知らんから 最初は

お互いのカードのかざし方を
嘲っては


「貸してみぃ!素人め!」

と やり合って居たのだが

まず 私が

「これは 無効化されてると思うな」

旦那

「ンな 事無いやろう?!」

「いや (アメリカなら)ありがちや。
お掃除部隊が来て 私物を撤去されたら
面倒やから すぐ フロントへ行くべきや。
私は ここで 掃除が入って来ないよう
見張るわ」



呑気に 
イカ飯喰らって
皿をひっくり返してる場合では
無かったらしい。

部屋に荷物を残したままなので


何とかしてくれぇ〜
開けてくれー泥棒〜

と、フロントに掛け合う事 小一時間

やっと部屋に入れる事に、、。

これで 大丈夫。
残りの延長ステイも お楽しみください

と言われたものの
それが 延長チェックアウトの15分前。

またもや

はよせー、はよせえ

と荷物を詰め

(ほとんど 

「8時だよ 全員集合」

の エンディング状態。
来る時もそうやったけど)


で 今度こそ
本物のチェックアウト。

「如何でしたか?(滞在)」

と聞くので

正直者としては

「たった一晩だったけど
盛りだくさんで エキサイティング でした」

と。

無事帰宅。

楽しかったけど

何せ 急に決まったので


もっと事前に調べれば
見たいもの等 たくさんあった気がする。


そういうお楽しみは
いつかの次回に

と思うけれど

次回はあるだろうか?

詳細は省くが
戦没者記念日の準備等に追われる
街中を見ていて、

つくづく思ったのは

アメリカっていうのは
問題もあるけど
いい国だな

と、言う事。

それを己の
借金やスキャンダル揉み消しのために
嘘に嘘を塗り重ね 

無実の人を巻き添えに

あわや 首都の打ち壊しを図ったり

今も懲りずに
国を売り飛ばそうとしている
トランプみたいな人間には

改めて、怒りが湧いた。

私のような 移民一世でさえも
これだけ この国に
尊敬とか、愛着があるのに

親の世代から ここで生まれ育ち
この国の恩恵と特権を
人一倍受けてきた筈の人間の中から

第一級の売国奴が出る

なんと言うことだろう

そういう思いも新たにした週末だった。