大昔
今 90になる母親が
まだ20代だった頃

父親との交際がある程度進んで

いよいよ両家の親が 対面

と言う段階になった時

母親の母親、(私から見て祖母)
が、父親の実家に挨拶に行く事があったそうで

当時、母方の祖母っていうのは
ぐうたら亭主のせいで、男親の収入が全くない家庭だったので


戦前から

職業婦人と馬鹿にされながら

学校の教員をやってたんですね。
で その教員って言う比較的薄給の収入1本で
3人の子供を大きくして、
3人全員を私立の大学か短大まで出したんですね。(たいしたもんやと思いますね。)

で、まぁ そんな祖母ですから
気がしっかりしてるので

貧乏長屋に住んでいても
娘に恥をかかしたらいけない
娘は神戸の芦屋近辺に実家のある
そこそこ裕福なお家のボンボンに見染められた。

その娘が掴んだ縁を
実家が貧乏だからと言う理由で
壊したり 見下されたりしたら
かわいそうだ

って言うことで

そちらのご実家を訪問する際は

気合い入れて
自分が 嫁入り時に、
自分の実家が用意してくれた 上等の着物を
引っ張り出してきた。

これだって
ろくでなしの祖父が 自分の遊興費の為に
質屋とかに 随時売り飛ばしてしまったので

残り少ない中から とっておきの訪問着を出してきて

これを 暑い夏の日に(夏休み直前の梅雨時で
テストの採点とかもあったし、忙しかった)

職場から戻って 直ぐ
汗を拭きながら、大急ぎで着替えて
ご挨拶の品を風呂敷に包んで

電車乗り換えて
ろくでなしの夫にも
それなりの格好をさせ
娘である私の母親と一緒に

実家に伺ったら、、

当時、父方の祖母って言うのは、専業主婦。
夫は高級官僚。農林省のかなり上の人ですからね。

なので 妻は ずっと家に居たのに

祖母とうちの母親が来るのを知っていながらが
何の用意もしてなくて
普段着でエプロンしたまま
玄関先で、母親達を迎えると


文字通り
玄関の土間から一段高い
屋内の廊下側から

母親一向を見下して

顎で しゃくるようにして

まあ 上がって


と ものすごい冷たい対応を取ったそうです。
すごく屈辱的だったそうなんですね。

で、それ以降 結婚してからも
父親の実家にお中元とか、お歳暮を送っても

こんな貧乏人の送ってくる物
ろくな物 ありゃしない

って感じで、母親に嫌味を言う。

ちなみに、父方の祖母っていうのは

女優さんになっても、トップクラスの主役が務まった位の美貌の持ち主で
当時 美人の代表と言われた李紅蘭そっくりだったんですね。(これはもうお世辞とか、誇張なしに)

しかも 戦後、落ちぶれたとは言え
ある程度 お金持ってますし、

おしゃれには余念がない人で、
ここぞって言う時は
すごくきれいにする人だった。

それが 普段着にエプロンしたまま、

両家が初めて会するような大事な時に
全く身だしなみ整えなかった

と言う事は、

母親の事と母親の実家を軽蔑し腐ってた

って言うことなんですね


なので 母親の父の実家に対する恨みっていうのは、もう骨髄に達していて

よく言ってたことが、

自分が死んだ時に
あの1族を誰1人 自分の葬式に呼ぶな!!
良いか!! 
これは大事なことだから覚えとけ!!!!


と 事ある度に言ってたんですけど、

みんな大抵 母親より先に死んでしまったので、葬式に参列する奴は居ないと思いますけど(爆)


とにかく、

貧乏人が なけなしのお金で、
必死で、手を尽くしても

金持ちに 嘲りを受ける

と これは もう一生の恨みに
なり得ると


ところが、その母親も、父と結婚して
そこそこ裕福になってきたら、

やっぱり金持ち特有の態度を身に付けてしまって

例えば 自分の実の兄夫婦
これは普通のサラリーマンなので、
お中元とかお歳暮になると

テレビなんかで、よく宣伝してるような
ありきたりの庶民的なお中元とか、お歳暮のセットしか送ってこないんですね。

例えば、牛乳石鹸の詰め合わせとか
小岩井農場のバターとかチーズのセットとか

これ 当時 常温保存できる?
瓶詰めバターみたいなのがあって

セットとしては 安くて見栄えがしていいんですけど
確かにあんまり美味しくないんですね。

で それ級の物を毎年のように送ってくる!!

って言うことで母親が


馬鹿にしてる
あいつら こいつにはこの程度で良い

って言う感じで送ってるんや


ということで、すごい怒ってたんですね。

他にも
母親の短大時代からの友達なんかも、
若い頃は お中元とか 送りあいしてたんですけど

母親は 今で言う、特亜三国が嫌いな人間で


ある時、友達が ごま油を送ってきた。

うちの家は韓国とか中国が嫌いなので、
家が匂うから
ごま油とか絶対使わない

オリーブオイル か サラダオイル

しか使わないって言う家庭だったので、

こんな所に ごま油

って チョン⭕️  みたいな物
送って来やがって

と さすがに当人ではないんですけど
共通の別の友人に、そのことを愚痴ったら

当然 周り回って、当人の耳に入るわけで
それで喧嘩になって
その友達とは それっきりになってしまったみたいですけど

今でも、母親はそのことを

自分が学生時代は、貧乏で
相手がマウントを取れたから、気をよくしていたけれど
自分が裕福になったのをねたんで
その友達が嫌がらせをするようになったので、絶縁したと言い切ってますね

真実ってどの辺にあるのか、私にはちょっと両方の話を聞いてないので分かりかねますけど


とにかく
贈り物ってすごく難しいなと思うんですね。

で 良く

人が喜ばない物を贈りやがって!!

となるんですけど

庶民同士の贈り物で

もらった側が、一生感謝して、大切に使えるものとか
その人の生活を 支えられるようなもの

っていうのはなかなか送れないと思うんですね。

私の旦那の 義母なんかも

(これは旦那にとっても義母と言う意味です。
旦那の今は亡き実の父親、この人の再婚相手)

あなたにあげるものがあるのよ
あなたにあげるものがあるのよと


珍しく 義父とか、旦那の前で
盛んに言うので

何かな?と思ったら

郵便箱に 無料で投函されるチラシ広告
の中に 割と女の子に人気のある
石鹸とかボディーローションを売る全国ネットの店があるんですけど

そこで買い物をしたら5%引いてやるって言うクーポンが広告の中にあって

それの切り抜きを 私にあげると、、
本来だったら、自分が使ったかもしれないのに
そんな大事なものを、義理の娘にあげるんだ

だから 礼を言ってくれ
すごいプレゼントだろう


そういう感じだったりして、


基本的に人にものをあげるって言う事は
そんなもんなんですよ。

貧乏人から、裕福な人まで
相手にあげて惜しくない程度の
事しかできないわけで
自分の生活を犠牲にしてまで送るって言う事はほぼないんですよ。

でも
それは間違いではないんですね

贈り物っていうのは、

日ごろの感謝の印とか、
これからもよろしくお願いします

と言う挨拶

に ついてる付属品みたいなもので、
品物自体には大した価値がないと思うんですね

そこを誤解してしまって、
品物に対して、ものすごく期待を大きくしすぎると

多少は喜ぶものとかも
考えれば送れるでしょうけど、限界があるので

大抵の場合

贈り物の本来の目的である

人間関係を潤滑にするって言う 
1番の目的が

逆に損われてしまって、

恨みとか 人間関係の悪化に繋がる

こういうことなら、

贈り物の習慣なんかやめとけばいいのに


と言うのが、

私の子供の頃からの率直な感想ですね

でも、

うちだけがお中元しないわけにいかないから
先生にはみんなお中元 贈ってるよ

みたいな感じで、

やっぱりこの習慣 ずっと残ってるんですけど、

私は 大抵の場合 すっぱりやめたほうがいいんじゃないかって思う(爆)


で、うちの母親は、私の今のアメリカ人の夫と結婚してからも、

彼の実家っていうのは、ものすごく貧乏で
いわゆる ホワイト トラッシュって言う
白人の貧困層ですから

贈り物って言うと、百均ショップで買ったようなもんばかり送ってくるんですね。

母親はそれなりにお金のかかる物を
最初の頃 送ってたので、

その釣り合いが取れないと
ものすごく怒ったので

ある時期から

私が

自分から

これは うちの日本の両親からだ

として適当に こちらで贈り物するから、

母親と父親は もう日本で買い物をしないように

と言ったんですね。

そしたらまぁ

それで助かる
もっと早くそれをしろよ!!!

っていう感じで

いつの間にか 向こうの両親も、
日本の親の元には何も送らなくなったんですけど。

それで、あちらの負担も減ったと思うし
安いものでも海外まで送るとなると、送料とかだって馬鹿にならないですしね

だからといって、今以上関係が悪化したって言うこともないし

そもそも 結婚式以外 ほぼ一生 会うこともないですからね

もちろん
商売になるから
クリスマスとか母の日とか
日本のお中元とかお歳暮って言う制度はいつまでも残るでしょうけど

基本的には 地雷みたいな要素も持ってるので、私はあんまりやるべきじゃないなと思ってますね

もちろん

すごく仲の良い友達とかの間で、
誕生日とか旅行のお土産とか言う事は

制度とは別にあっていいと思うんですけど

自主的にやるものと
慣例だから
って言うことで、半ばの義務的にやる事は全然意味が違うと思いますね。