お天気と気候
この両者の違い がわからないと
時として困ったことになる



最近、私が住む地方では、雪が降ったんですが、
北米の中で、比較的温暖な地域であるはずの
私が住む地方は 冬場でも、そんなに雪が積もらない筈なんですが、

ここ数年は 降ると結構ドカ雪

ここ数日も雪模様。

さらに、私が住むところよりも南に下がった
アメリカの南端に位置するテキサス州
ここも一部で
異常な寒波に見舞われて朝晩の気温が
メキシコのすぐお隣州なのに氷点下10℃前後。

こういうことが起きると
すぐに

温暖化は嘘だ
冬こんなに寒いじゃないか
むしろ氷河期が来るんじゃないの!?

と思ってしまう人が出るそうで

また、それを煽るような
動画やSNSも巷には溢れています。


温暖化は、左派が作った詐欺ビジネス!
ワクチン同様に、人の恐怖心を煽って
金儲けをしているだけで

地球の温暖化なんて嘘
夏一時暑くても当たり前
むしろ、この冬の寒さを異常だと思う

と言う極端な説から

もうちょっと マイルドなバージョンで

温暖化自体が起きているとしても
それは、地球と言う惑星の
何十万年単位と言う時間の中で、
繰り返される氷河期と氷河期の間に起きる
間氷期に地球が熱帯気候化する

と言う太古から繰り返されている
地球の周期に過ぎないわけで

惑星の気候変動が
人間の出す

ゴミの分別法
化石燃料
森林伐採
偏った家畜の飼育

で起きると思ったら、大間違いだ
地球はもっと壮大なもので、
その上に住んでいる人間ごときの営みの
影響なんてあるはずがない

だから、これからも
いくらでも化石燃料を掘削して
燃やして
好き放題家畜を飼って
森林を伐採しても

それで気候が変わる事は無い

ということを煽るビジネスとか誤報もあって、
それにまんまと乗る人が結構居る。


て、こういう誤報に踊る人と言うのは
100%とは言いませんけれども、ほぼ
トランプ信者でワクチン否定派と
重なっていることが多いです

結局、普段利用してる情報源が
毎度間違ったことを垂れ流してる

のに
毎度 それを
見続けるから
一事が万事こんなことになるんですね

なので、トランプとかも自分の票を得るために
気候変動否定に便乗。
温暖化を否定して
化石燃料の使用継続等を推奨する意見を出しているんですけれども

いくら冬場に 極端に寒い日が何日かあったとしても 最近の地球の平均気温と言うのは確実に上がっていて

夏場の最高気温が毎年のように更新されますし
冬も全体としては、暖冬傾向なんですね

で ここに 人間の影響がある事も
ほぼ確実視されていて

地球の温暖化に人が 関わっているデーターは
複数あって
どこから見ても否定する方が難しい

なので
いくら 温暖化が
間氷期の現象であるとしても
そこに 人が拍車をかけているのは、
ほぼ間違いない

これは
人間というのは、寿命があって
何をやっても どうせいつか死ぬ

んだから
医学医療を駆使して、命を救ってどうするんだ


と言うのに、似た理論で

確かに、
間氷期に起きる温暖化
と言う大きな流れは変えられないかもしれないけれども

人間の悪影響っていうのは

それを 加速度的に悪化させたり
温暖化の度合いをかつてないほどに激しくして
そのせいで 地球がかつてないほど砂漠化して
次の氷河期の後に 再び緑が戻る
従来の間氷期が来ないかもしれない

それぐらいのインパクトがある

と言うことを懸念しているわけで

その速度を遅らせる
あるいは
その度合いを極端なものから、もう少しマイルドなものに変える

その点を、人の努力で何とかしようという話をしてるんですね。

で、この努力を怠ると
何十万年先にやってくる 間氷期だけではなく
今すぐ我々の生活にも影響が出る
例えば 今でもすでに起きてますけど、
気温や海水温が上がることによって
見たこともないような大型台風や海面上昇
干ばつに見舞われて

それが食糧危機等にもつながって、

結局 自分の生活に跳ね返ってくる
自分で自分の首を絞めることになる

これを

どうせ死ぬんだから。
5年10年30年50年早く死んでもいいじゃないか
とか

半分生き残れた筈の者が全滅したって 良いじゃないか

と言う理論で推せるのか

そこが争点なんですね。

昨年から今年にかけてもそうですけど

夏が非常に暑くて、
冬も全体的には暖冬なんですけれども

局地的に
あるいは一時的に記録破りの寒い日が来る

この現象も、実は
典型的な温暖化の特徴だということなんですね

1日ぐらい寒いお天気があったからといって
気候全体の傾向を お天気で判断してはいけないんですね。お天気っていうのは局所的で一時的なものですから、全体の傾向を掴む判断の材料にするのは間違いなんですね。

まさに、木をを見て森を見ず

もちろん 森を構成しているのは木ですけれども
その中の1本、特殊なものだけを見て
全体の判断はできないと言う事ですね

では 温暖化によって、なぜ
極端に寒い日や大雪が一時的に起きるか

この話は、過去のブログにも何度か書いてるんですが

単純な1つの原因だけで起きていることではないので 複数の原因が考えられるんですけれども
過去ブログには そのうちの一例を挙げました。

それは、夏の暑さや暖冬によって
南極や北極の氷が、従来よりも激しく溶けるから。

例えば、アラスカなんかでは、今
400年前に凍った氷が表面に出てきてるんですね

もちろん まだまだたくさん氷があるので、
違和感は無いかもしれないけれども
通常は冬に氷ができて、夏にそれが溶けても
また次の冬に氷ができるので 差し引き0

と言うことを繰り返すので
表面に出てくる氷っていうのは
数年単位のところで変化していて
何百年前のものまでむき出しになる事はなかったんですね

ところが、最近は
温暖化のせいで

氷が溶けて溶けて溶けまくって
とうとう数世紀前の氷が表面にむき出しで出てくるようになった

夏の気温と冬の気温
どちらの気温も上がってきているので、
通年で、新たに凍るよりも溶ける氷の方が多くて
こんなことになったんですけど

その溶けた氷っていうのは
当然 周りの海水に混じって流れていくわけで

そのせいで、

一時的に北極や南極近辺の海水温というのは下がります。
で その冷たい水が海流に乗って南下するので
沿岸部の土地には海から
通常よりも冷たい風が吹くんですね。
すると 内陸部が猛暑でも
沿岸部では、冷夏 

と言う

どちらも極端な気候に見舞われる

さらにそのまま冬になると
沿岸部
さらに冷え込んでどか雪が降ったりする。

↑ 温暖化のせいで
局所的に寒冷な気候現象が起きる

以上は 海流に注目した話なんですけれども

海流以外にも上空には、気流があって
その流れも もちろん、気候に影響があります。


地球の上空には
ジェット気流っていうのがあるんですけれども

これ、通常は
日本の上空とか
シベリア 北米上空を 一定の方向で
流れてるんですけれども
(本当はもっと複雑ですけど)

なんでこの場所にこう言う気流発生するか

と言うと 寒冷前線と温暖な前線が
ぶつかる場所だからなんですね

なので、北半球の話ですけど、

夏場は暖かい空気の方が勢いが強いので
気流の流れる場所が、北に押し上げられるし
冬場はその逆の現象が起きる
と言うことで、多少ジェット気流の位置が変わるし
寒暖差が激しいほど、気流が強くなるので

夏場よりも、冬場の方がジェット気流
南下するし 強くなるんですね

なので、冬場にジェット気流に乗る方向で進む
飛行機は速度が上がるんですね

例えば、日本からハワイに行く際は
冬場の方が飛行時間短いはずなんですね
あと行きと帰りだと
帰りの方が 気流に逆らうので、飛行時間長くなる

で、今までは
北米とかシベリアの上空に
季節の変動が多少あっても、
ほぼ一定の幅で上下して 
一定の強さで吹いていたジェット気流があるおかげで

北極近辺にある別のジェット気流
(北極気流とか 極寒気流とか言う事も)

これは その南にある
ジェット気流に遮断されて
北極付近だけに固定される形で
地球の回転軸の周りを
円を描くようにぐるぐる回ってたんですね

つまり、非常に冷たい北極、上空の風っていうのは
1年中通して、北極の上空だけをぐるぐる旋回してたんですね

ところが 温暖化による
エルニーニョ現象とかで
赤道付近の海水温が上がってしまうと
暖気がジェット気流を 温めつつ
従来よりも北に押し上げる。

しかも 温度が上がったせいで 
ジェット気流は
従来よりも 流れが穏やかになるので
(北風が強いのと同じ理屈)

今までの様に
一定方向に強い流れを持って
真っ直ぐ吹く事が
出来なくなって弱る

=周辺の影響を受けて
複雑に蛇行しながら
全体的に北上して
北極近辺で、円形状上に旋回している
北極気流の軌道を壊してしまうんですね

そりゃそうですよね

これまでは
ジェット気流の
強くて、早い流れがあるせいで
北極気流は どこにも行けずに
北極に閉じ込められる形でぐるぐる回っていたのに
その外側に合った タガが外れてしまったわけで

そうすると 北極気流も
複雑に蛇行するジェット気流に混じる事があるんですが それなりに勢いがついてるので

従来行くはずのなかった
南にも 勢いよく降りていく事がある。
そういう新たな風の通り道ができるんですね

これが沿岸部だけに限らず
内陸部にも 1時的な大寒波をもたらす
原因だと言われていて

これは2010年以降に
気象観測データをとって
だんだんわかってきたことで

データを取るって言うこと、非常に重要なんですけど

トランプ政権の時に
温暖化を否定するために
気象庁 (アメリカでは、環境省ですけど)

ここが集めたデータを
消してしまったり
一般の大学の研究室等が
環境省のデータベースにアクセスできないように
して 将来の予想が非常に困難になってるんですね

ワクチンもそうですけど
政治利用するために
事実に背を向けて
人々に、誤ったデータや情報を流すと
地球の破滅につながりかねない
少なくとも人の生活には、命取りの影響与えかねないんですが
自分の政党に票が集まればいいと言うことで
情報弱者を扇動する為に 嘘を流していく

とにかく
温暖化の過程で

北極の氷が溶けたり
北極付近のみにとどまっていた
極端に冷たい空気が
南下してくる

こういう現象が起きるんですね

なので 一時的に とか 局地的に
記録やぶりの寒波に見舞われても

それは 決して温暖化を打ち消す理由にはならない
むしろ、温暖化が進む過程で起きる典型的な現象だ

と言う話です。