一つの国が興って栄え やがて衰退し滅亡に至る過程で
 
何が傾くと 致命的か?
 
と言うと それは
 
司法とか教育機関の解体
 
これが 非常に大きいと思う
 
で これが 今 アメリカで もろに起きている。
 
 
アメリカの司法が トランプの2016年の当選以来 
著しく極右のトランプ親衛隊判事に置き換わってしまって ほぼ機能不全に陥ってる事は 周知の事実だが
中でも 一番痛いのが 
 
最高裁が 実質トランプに乗っ取られたも同然の人事配置になっている事だ。
 
これがある限り いくら 地方で トランプの違法が  証明されても
最高裁に上告すれば 最後はトランプの思い通りの判決が出てしまう。
 
これでは アメリカは トランプ独裁国家から 抜け出す事が出来ない。
 
今も 地方裁判では
 
2020に 壮大な嘘をついて 選挙結果を覆そうとし 
果てはクーデーターまで画策したトランプに
 
2024年選挙への出馬資格がない 
 
と言う判決が数個出ているのだが
 
これも いずれ トランプが最高裁に上告すれば 
 
トランプの勝利に終わる事は ほぼ確実だと見られている
 
なので トランプが 出馬する事は確実で
しかも トランプの嘘に踊る国民が 多いので
 
トランプにかなりの票が集まる+トランプの気に入る結果が出るまで
 
また 2020よろしく
 
不正騒ぎや暴動を煽る事が ほぼ自明ゆえ
 
アメリカは もはや民主主義国家とは 言い難い状況に落ちている。
 
どちらかと言うと
 
トランプと言う ロシアと中国の操り人形が居座る独裁国家になる事が ほぼ 決まっている
 
と言って良い。
 
 
なので国の滅亡の 鍵の一つが 司法制度の崩壊
 
 
そして もう一つが
学府、教育機関の崩壊である
 
これも
 
トランプが 二期目からは
トランプ主義(トランプと言う皇帝を崇拝する) 教育方針を 敷くとしているので
 
アメリカは北朝鮮やロシア 中国と同系列の国に 堕ちる事が ほぼ予想されている。
 
やっかいなのは
 
トランプ崇拝を キリスト教に混ぜ 
トランプをキリスト教の神のようにして 崇拝させている事だ。

このせいで アメリカの実質的有権者の中枢である白人クリスチャンの多くが トランプカルト化してしまっている。

 

これは トランプを背後で操る ロシアにも 非常に似た作りだが

 

ロシアも正教の分離が出来ておらず

政治に ロシア正教が深く食い込んでいるが

 

ロシアはアメリカにも この構図を 構築してしまいつつある

 

すなわち
 
長年 アメリカの白人が信奉している宗教に 
新たな神の代理人として トランプを神格化した形で 挿入し
それを 政治の中枢に据え議会も キリスト教中心に 運営しようとしていて
これからのアメリカは 非常にやっかいで 時代遅れの
 
政教分離が出来ない国
 
例えば タリバンのいる アフガン的な国家
とか
あるいは スターリン時代の ソビエトのような国になるだろう
 
 
と言うわけで
 
今 話題になってるのが
 
アメリカ名門校のあい次ぐ 実質上の崩壊。
 
アメリカの最高学府から 自由な気質が 失われつつある。
 
その一つが このニュースだ
 
 
ハーバード大の 学長が 辞任(に追いやられる)
 
これは ナチスや中国における 焚書坑儒に匹敵する
悪しき事件だ
 
 
 
が、表向きの 理由は
 
この学長が
 
過去に出した論文に 他人の論文の一部を盗用した 疑惑がある
 
 
と言う事になっているのだが
 
 
これは 後付け理由に過ぎない
 
 
そもそもは
 
 
昨年10月に始まった 中東戦争で
 
この学長が
 
 
イスラエル批判をした事にある
 
が、
 
政治的なスタンスは 何であっても
発言の自由があるはずで
 
 
ユダヤ批判をした
あるいは 擁護をした
 
 
どちらであっても
自身の職を追われる理由になっては ならない筈なのだが
 
 
トランプ派に牛耳られ極右化した アメリカ議会下院が
 
この学長を
 
 
反ユダヤ主義(ナチス)呼ばわりして
議会公聴会に 呼び出し
 
 
其の後
 
どこからともなく 過去の論文の 盗用疑惑が浮上して炎上
 
 
 
オバマの 出生だって 誰がどうみても 明らかにハワイなのに
アフリカだというデマをトランプらが 流して
それが 真実の様になってしまって居る状況と 似ている
 
この学長の過去の 論文も 調査委員が発足して 捜査した結果
 
 
一部のサイテーションにミスがあるものの
ハーバード大の基準を 逸脱する物ではなかった
 
と言う結論に至っているのに 辞任に追い込まれたのである
 
 
ちなにに 余談を言うと
⬆️とは 別に
 
サイテーションと言うのは
書いた論文の出典を明らかにする ためのリストと言う意味もあって 
こちらは
通常 論文の文末につけてある部分だが
 
論文を書いた事がある人は 判ると思うが
 
この 出典、参考文献リストの作成と言うのは 非常に時間がかかる骨が折れる作業で
物凄く 細かい規定がある
 
例えば
 
出典が 本であれば 本のタイトルを 「  」の中に入れるが
それも ただの 「 」 の他に 二重鍵カッコ とか {}を使う場合があって 区別が必要だし
 
出典が 雑誌であれば 雑誌タイトルは「  」ではなくて 雑誌タイトル部分を アンダーラインを引いて示す
 
とか
 
複数著者がいる本で  著者の名前のラストネームが 同一の場合は ファーストネームの アルファベッドで早い順から羅列、それでも 決着がつかない際は ミドルネームを調べ
さらに ミドルネームの書き方にも 規則があって等々、、、
 
この一連の規則を記した本は辞書並みの厚さだし
論文を書く前に 
一学期をフルに費やし サイテーションの規則だけを勉強するコースさえある(大学によっては)
 
 
なので
 
 
私は 日頃のブログの如きは 日記ゆえ
こんな ルールは一切用いず 普段思った事を書いているだけだが
 
実際に論文を書いた事が無いような人に限って
 
 
怪しげな ロシア放送局の 焼き回し記事を乗せた偽新聞や 動画の出典を 
コピペして 載せるだけで いっぱしの学者気取りになってしまい
 
「出典が明らかになってない人のブログがあるが 私のは きっちり 出処を調べている!!」
 
とか豪語するのを見ると 呆れて 顎が外れそうになる(爆)
 
リサーチと言う事の 意味を 根本から 判ってないのだろう
 
ちなみに 正式な学府では
 
X とか フェイスブック、YOUTUBE、ウィキペディア等は
 
どんなに
 
「ほら ここに 飛んだら リンクがある!!」
 
と 貼り付けても 一切 正式参考文献としては 認められない
 
 
と、話が それてしまったが
 
 
この学長
 
アメリカの400年近い 学府の歴史の中で
史上 最短で 辞任する事になった学長で
 
それは この人が
 
黒人で しかも女性
 
 
と言う事が 起因してると思われる
 
アメリカは 未だ 所詮は 白人男性の国なのである
 
黒人初のハーバード大学長
そして 女性としては アイビーリーグで
二番目の学長だったのに
 
わずか半年で そのキャリアを追われる身となってしまった
 
 
その直接の理由は
 
自分の政治ポリシーを明らかにした事で
 
 
さらには そこに 身に覚えがない 盗用疑惑がかかり
 
気の毒だし
非白人で 女性である自分も こういう社会で 生きていく事への
限界とか絶望を感じてしまう
 
 
なのに 一緒になって
 
反BLMとか イスラエルやトランプ万歳を 唱える人が 女性や非白人にも多い事には
理解に苦しむ。
 
 
が この例に限らず
 
黒人の出世は 必ず 陥れられて 失脚する
 
と言うのは アメリカでは よくある事だ
 
 
私の知り合いの黒人男性も(今60代)
 
貧困層から 必死で 立ち上がり大学を出
 
1980年代
 
初めて 人種平等雇用法 と言うのが出来た際に
 
 
ウォール街で 働くエリート有色人の一期生の一人に 選ばれたのだが
↑の ハーバード学長同様 その栄誉は長く続かなかった
 
 
同僚の一人である ユダヤ人から
 
「白人と違って 黒人とかユダヤ人は 差別の対象になるから 気をつけろよ。
法律が変わって 仕方なく 黒人を雇っても
雇った後 何かと イチャモンをつけて 首にする機会を狙っているだろうから
細心の注意を払って 働けよ
就職できたと思って  油断するなよ
これからが 闘いの正念場だ」
 
と 言われたそうで
 
その通り
彼は 僅か1年余で 
 
人種ではなく 仕事でミスをした
事を理由に解雇された。
 
が 実際は 仕事でミスを犯したのは 白人の同僚であり
彼はいわば その濡れ衣で 首になった
 
が 世間は
 
これだから 黒人は雇えない。
 
黒人を雇わないと 差別になる
 
という社会の圧力から
無理に 
 
レベルが低くても 黒人だから
 
と言う理由で 強制的に雇ったら
さっそく この始末だ」
 
と 言う事で 話を片付けられたそうで
 
其の時の彼の心情は 察するに余りある
 
で、其の後 彼は
 
自分でビジネスを起こす
 
これまで 勤めていたニューヨークの高層ビル、、
今度は その内側ではなく 外側から 窓ふきをする事業を立ち上げた
 
が これも 上手く行かず 畳む事になり
 
最後は 35歳で 軍に入隊
 
30歳を過ぎて 入隊すると 大卒でも 一生将校にはなれない
 
のだが それでも 食うに困り 陸軍に入隊
 
 
腐って 浮浪者等には 絶対になれない
毎日とにかく働くという事で 軍に入隊
 
慣れない 体力訓練等で かなり怪我もしたそうだが
踏みとどまり
 
さらに軍の奨学金で 大学院も出
技術者となって 今も 勤めているはずだが
 
とにかく
 
白人でないと 足元をすくわれる
 
こう言う差別は 未だ 多々ある
 
それなのに
 
白人に煽動された 東洋人が
 
 
昨年
 
マイノリティ―保護法を 
 
 
「黒人だけが有利になる逆差別」
 
と訴え 
 
その訴えに 待ってましたとばかりに 最高裁が 飛びつき これを廃止した。
 
よって 今後 アメリカが 中国と戦争をする際
 
必ず アジア系ヘイトクライムの嵐が吹き荒れると思うが
その際 アジア人に 直接手を下すのは 白人に煽られて 東洋人に反感を持った 黒人になるだろうと思う。
 
かけても良いが 今後 アメリカでは
白人を頂点に
 
下で 黒人と東洋人が 憎み合い 争う世の中が出来るだろう
 
これまで 白人と黒人が対立していて アジア人は 数が少ない事もあって 対立の表に立つ事は無かったが
これからは 新たな亀裂が 生まれるだろう
 
 
とまた 話しが逸れたが
 
 
 
今回の ハーバード大の学長と言うのは
 
 
全米の多くの学生が
 
 
イスラエルが 今 パレスチナでやっている事の行き過ぎを 批判したり 抗議の声を挙げたせいで
 
就職先を失ったり
公開処刑的に プライバシーを暴露され
 
匿名の不特定多数から 脅迫や批判をされる事は
 
いかがな物か
 
生徒の側に立って 声を挙げた人の一人だったのだ
 
 
それを
 こんな形で
 
 
寄ってたかって 潰す。
 
これでは 学生の言論の自由がなくなってしまう
 
しかも 最初から
 
黒人だし 女だし
 
と言う事で
 
 
就任当初から この人を 引きずりおろす機会を 手ぐすね引いて待っていた感がある
 
 
そんな際に起きた イスラエル批判は
 
 
 
飛んで火に居る夏の虫 事件だったろうと思う
 
アメリカでは アカデミズムの場で 既に 言論の自由が消えつつある と言う事だ
 
 
 
一方で アメリカは
 
トランプが 作成する
 
トランプに忠誠を誓うかどうかの テストを
連邦公務員に強制する事や
 
トランプ崇拝を教える教育プログラムを 2025年から 導入する事を考えているし
第二のトランプ的存在である イーロンマスクも 
 
テキサスに 幼稚園から大学まで 一貫教育を行う
私設の学校設立を考えているようで
 
アメリカは まちがいなく 滅亡するだろう