知人に、世間一般で言う 「品のない恰好」 を好んで着る人がいた。(女性)。
 
発想がユニークと言うか天才的に面白いので、よく一緒に遊んで頂いた。
 
良い人だし、服の好みは完全に個人の自由だと、私はあまり気にしていなかったが、
ある一線を越えると、思わぬ副作用を生じるのだと知った。
 
夕飯時、店に向かって、歩道を一緒に歩いていたら、物陰から 出て来た売春婦に、
 
「ここは、あたいの、縄張りなんだよ!どきな!!」
 
といきなり 恫喝され、当人ではなく、添え物の私が ちびりそうになった。
 
また、別の時は、ショッピング帰り、駐車場に戻った所を、警官に呼び止められ
 
「これは、本当に、貴女の車ですか、マダム?」
 
と延々、尋問された事もある。
 
「やれやれ、売春婦の次は、ドロボーかよ、、、」
 
と自分の車のドアも うかうか、開けらぬ状況に、彼女は ふと 真顔になって私に
 
「私の何が アカンのやろうか?」
 
と問うた。
 
いつも、どんな格好かと言うと、、
 
クロとブリーチの混ざった、長い巻髪、濃い化粧、超ミニでボディコン(死語)の
ドレス、高さ20センチくらい有りそうなヒール。 アニマルプリント柄好き。
足首には何重にも巻いた、ゴールドのアンクレット。中には、鈴付きで、歩く度に、シャンシャンと音を出すタイプの物もあった。
 
この恰好で、
 
私の何がいかんの?」
 
と真顔で聞かれて、私も、真剣に考えた。
 
そして、以下の結論に至った。
 
こっそり仕事をして、何かの際は、さっさと逃げる必要のある 盗人が、
 
音のなる服、と、10㎝以上のヒール
 
これは 無いと思う。
 
だから、呼び止める側もおまわり) も、配慮に欠ける面があるけれど
 
総じて、ガラが悪そうには見える。
が、彼女が、この世で最も ガラが悪いか?
と言うとそんな事はなかろう。
まだ、お目にかかっていないが、上には上が居るに違ない。
 
きっと、乗っている車と、着ている服装の 相対関係がアンバランスなのであろう。
 
彼女、ご実家が、裕福な家庭だったゆえ、車は何気に高級車だった。
 
「、、、、車が、上品過ぎるんやなかろうか、、、」
 
苦し紛れに、どうでも良い事を言った。
 
上の言葉、何度も反芻し、深く煮詰めると、場合によっては失礼な解釈も成り立つ。。
失言だったと思う。
 
が、隣にいる私は、こんな彼女と同行しても、一人で歩いても、ついぞ、盗人の嫌疑なんぞ、かけられた事がない。
 
地味で、凄みも面白味も何もない、オバハン故、怪しむ とか言う以前に、
 
「そこに、居たか」
 
と言う印象さえ 残らないような人間だ。
 
なのに、とうとう、人生50年目にして、盗人と間違えられると言う、事件が起きた。
 
 
 
 
 
皆さんはきっと、
 
「そんな事、当たり前じゃん。あんたって、バカじゃないの?!」
 
と呆れるかもしれませんが、
 
 
 
以下、参考までに、、
 
こちらの スーパーは、人員削減からか、セルフチェック 式の レジが 随分普及しています。
 
まだ有人レジの方が多いですが、レジコーナーの一角に、必ず、セルフ チェックのレジも、数台配備されている。 
 
これが一般的なスーパーのお会計場所風景。
 
私は、スーパーの店員さんの、ノロさ は、我慢出来ても、
 
袋に商品を詰める際のデリカシーの無さに、
時々、(いつもではありません) イライラするので、選択の余地があれば、セルフ派。
 
 
カートから商品を出す際、バカでも 間違えないように、ベルトコンベヤーに やって来た順に
詰めれば良いような配慮をして、渡しても、、、
 
プヨプヨのトマトを投げるように袋に入れたその上から、ジャガイモとか缶詰を投げ込む。
冷たい物も、乾き物も、熱い物も、一緒くた と言う デリカシーのない袋詰めの仕方をされる事がしばしば、、。
 
と言うわけで、この日も、いつも通り、セルフ チェック。
 
バーコードをスキャンして、備え付けの袋に商品を詰めるだけだから、難は無い。
たまに、機械の調子が悪いらしく、スキャンしてから袋に入れた商品なのに、
 
「不審な物(スキャンしてない)が 支払い済み荷物置き場に 載せられました」
 
と言う、音声と共に赤ランプが点滅したりするが、こういう不具合は、店員さんも、慣れているらしく、すぐに やって来て、停滞した状態を解除してくれる。
 
この日も、無事支払いを終え、カートを押して、外に出ようとしたら、、、
 
私の前に 3台ある、セルフ チェックアウト のレジが、全て 満員。
 
すぐ前は、ヨボヨボの婆さん。
これが、荷物を目一杯、散らかして 悪戦苦闘中。
 
一般論だけれど、
 
婆さんと言うのは、路上運転中とかにも、思う事が多いのだが、周囲の状況と言うのが
全く見えてない人が多い(と思う)
この時も、己の後ろに、カートが来ているとか、そんな事は、知った事ではない と言う感じで、通路を塞いでいる。
 
そして、その前も、同じ様な状況。
 
一番先頭の台に至っては、2人の若い男(大学生のルームメイトか何か?)が、
向う 一ヶ月分くらいの生活品を2つのカート山盛りにして、商品スキャンをしている。
 
これまた、通路が 完全に塞がっていた。
 
しゃーない
 
そう思った私は、カートの舳先を、90度回転させると、レジ通路の一本裏の通路を通った。
 
こちらのスーパーの構造を知っている方は、想像つくと思うが、
 
通常の買い物スペースと、レジ空間は、かなり広い通路で はっきり分離されている。
 
だから、通常の売り場には 一歩も入っていない。
ただ、レジの一本隣りの通路を通過した。
店の出口に向かって、、、
 
そこは、特設コーナーぽくなっていて、今回は、バレンタイン用の、
 
チョコの詰め合わせや ぬいぐるみ、カードなんかが、確かに、ワゴンに入って
置いてはあった。
 
 
ワゴンの大きさは、高さが、腰あたりまで、、
縦横 1×2メートルくらいだろうか??
 
その横をすり抜けてから 店の出入り口、自動ドアを通過しようとしたら、、、
 
 
けたたましく、アラームが鳴り、私のカートの、車輪が固定しびくとも動かなくなった。
 
警備員と店員がやって来た。
 
昔、ここで、赤ちゃんのおむつを、大量に(100個くらい?) 盗んで、走り去ろうとした男が
 
やっぱり、同じ状況に陥り、ロックのかかったカートを諦め、手に持てるだけ オムツパッケージを持って、走り去ったのを見た事がある。
 
だから 盗難品が入ったと 見なされるカートが、出入り口で 自動的に 動かなくなる
 
と言うのは知っていた。
 
が、まさか、自分がこんな目に遭うとは、、。
 
開いたままの、自動ドアの真ん中で、デカイカートごと、後ろにも前にも行けないゆえ、迷惑千万。
 
後ろから来た皆さんは、出口が塞がれたゆえ、隣の 本来 入口であるドアから、次々 カートを押して、店を出てゆく。
 
どう考えても、私は、万引きをした、オバハンに見えた(と思う)
 
駆けつけた、店員に、事を説明すると
 
「ダメよ!、一旦支払いを済ませたら、売り場は、絶対通っちゃいけないの」
 
と スマホ4枚分くらい重ねた厚さの器具を 私のカートにかざすと
 
「はい、もう一回、店内に戻って、レジのある通路を通過して、出口に来て頂戴
 
と言った。
 
レジは 未だに、大混乱。。。
蟻が通る程の隙間もない。
こちらの、デカイ ショッピングカートで、通るには、気が引ける。
 
が、こちとら、選択の余地がない。
 
「ちょっと、他所を通りなさいよ」
 
的な顔をする皆さんに
 
「はい、ちょっくら、すんません、カートが通りまーす」
 
と言いながら、詰めて貰った。
 
しかし、突然の アラームと カートのロック、、
 
には、ちょっと、身が縮む思いがした。
 
かつて良く、人から 盗人等に間違えられた友達は、毎度、どんな気持ちでいたのだろう??
 
 
皆さん
 
数台連なった セルフ レジで精算を済ませた後は、前方がどんなに混んでいても、迂回せず、ひたすら、己のレーンの前だけを 進みましょう。。
 
(って、常識だった?)