長雨の季節の沢沿いに、美しい花が咲いています。
アジサイ(Hydrangea)の仲間ですが、アジサイの名前ではなく、ノリウツギ(糊空木)という
名前で呼ばれているのは、それだけ、「糊」原料などとしての役割が重要な木だったのでしょ
うね。
丹波の山中では、シカの増加によって、アジサイ類が花をつけることができないほどに捕食
され、多くの場所でほぼ壊滅状態です。
そうした中、ノリウツギだけは、ポツポツ生き残って花を咲かせているのを見かけますので、
少しだけ強い何かがあるのかも知れません(・・・幼木はほとんど見ませんが)。
ノリウツギの花期は、普通のアジサイよりも後ろの季節まで続きますので、もうしばらく、楽
しませてくれそうです。
☆ ★ ☆
ここからは、最近気になった情報メモ2点です。
1.北海道のアイヌ文化でのノリウツギ(サビタ)について
アイヌ民族博物館のホームページに、ノリウツギの伝統的な利用方法に関する記事が、
わかりやすく紹介されています。その中に、聞き書き資料のまとめなどもありましたので、
メモとしてリンクしておきます。
http://www.ainu-museum.or.jp/siror/book/detail_sp.php?book_id=P0224
薬にしたり、ノリウツギの粘りをシャンプーに使ったり、枝の芯を抜いてキセルにしたり
と、多用途に用いられていたようですね。
2.ノリウツギの枝をカラカラに乾すと、着火剤になる?
アジサイ類は、堅い枝の中に白くて軽い綿のような芯が詰まった構造になっています。
これを丸ごとカラカラに乾かすと、「ヒノキよりも早く火のつく擦り木になる」のだ、というこ
とを教わりました。
まだ自分で試していませんので、具体的にどう工夫すれば着火するのか、イマイチ想
像ができていませんが・・・いつかやろうと思いますので、ここにメモしておきます(笑)。
☆ ☆ ☆
今夜も、皆さんに素敵な夢がたくさん訪れますように。。。
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