豪雨災害で少々荒れた沢筋をたどって遡っていくと、山影が三方を取り囲む沢の行き止まりに、
水がトクトクと湧く源泉がありました。
と、その泉のそばの小さな陽だまりに、トンボの姿が。
倒木の曲線にそって、のんびりと体をくつろげた姿は、まさに湯治風景そのもの・・・(笑)
源流の湧水のそばで寛ぐ ムカシヤンマ / 丹波市市島町の山中にて
兵庫県レッドリストでBランクに指定されている希少種です。
湧水の滲みだすような斜面が好き、という風に図鑑には解説されている種類ですので、写真の場所は、
まさに理想の湯治場のようです(笑)。
☆ ☆ ☆
なんだか、ヒヨコ唇で笑っているようにも見えますね。
こんなだらけた姿で長い間身動きしないこともある、などと記述される変わり者のようですが、これでも、
いざ飛ぶと、高速で一気に林間を駆け抜ける俊敏なトンボでもあります。
成虫の見られる季節が限られるようですので、山で出遭えたら、結構幸運かも知れません♪