東北地方で人気のある山菜、ウルイ (ギボウシ類) ですが、
関西にも広く分布していて、各地に素朴で美味しいレシピが伝わっているようです
今日は、私が滋賀県の朽木村(現・高島市)で習ったレシピを再現してみました。。。
〔 ウルイ(ギボウシ類) の生息状況 〕
まず、ウルイ (ギボウシ類) は、こんな風に生えています。。。
渓流沿いや、湿り気の多い森の岩場などに、みかけます
だからでしょうね、滋賀県の朽木村では、「イワナ(岩菜)」と呼んでいました。。。
〔 ウルイ の採集のしかた 〕
さて、採集のしかたについて・・・
よく見ると、根元付近は、少し赤紫色がかった皮(はかま)があります
このはかまは、繊維がかたいので、美味しくありません。。。(ゆでても、やわらかくなりません)
そこで、採取するときは、はかまよりも上で摘む(切る)と、やわらかくて扱いやすいです
なお、私は、採取のときに、大きく開いた1枚目の葉っぱは切り残します
開きかけぐらいの葉っぱが一番美味しい、というのが一番の理由ですが、
どうせ食べないなら、大きい葉っぱは残してあげた方が、ウルイの復活が早いですよね
ウルイは、梅雨頃まで、繰り返し採取できる山菜と言われていますので、
できるだけ、株の回復力を残した方が、繰り返し楽しめるのです (持続可能な利用ですね!)
〔 ウルイ をゆがく 〕
ウルイは、くせの少ない山菜ですので、ここでは、オーソドックスに、ゆがきます。。。
水洗いしてざるにとったウルイと、たっぷりお湯を用意してください
いえ、大鍋でやればいいんですが、フライパンも、結構あつかいやすいのです(笑)
・・・適量の塩を入れて、さらに沸騰させます
ウルイはアクが少ないので、あまり神経質に塩の量は考えなくても大丈夫です
ただ、あまり塩が濃いと、一般には、かえって山菜のアクが抜けません。。。
塩は、お湯の温度を上げる役割と、山菜から余計な水分と一緒にアクを吸い出す役割を担います
・・・ということで、適量で。
ウルイは、もともとやわらかい山菜ですので、ゆがき過ぎは禁物です!
茎の根元から入れて、少し火が通ったら、葉っぱの部分は、さっとお湯をくぐらせるだけでOK。
すぐに冷水にはなすと、鮮やかな青緑色になります。。。いわゆる、青菜と一緒です
ゆがきすぎると、薄い黄緑色になってしまい、ぬるぬるくたり、としてしまいますが、
今日はうまくいきました・・・まな板にとって、包丁を入れると、シャキッ、シャキッ、と小気味良い音♪
山菜は、多少一株一株味が違います
料理人は、ここでかじってみて、その後の味付けを選択しても良いでしょう~♪
ウルイ のアクは、ほんの少し苦味として感じる程度です
このアクの少なさは、山菜の中でも珍しい部類ですね。ほとんど、野菜と呼んでもいいくらい。。。
山菜らしく、酢味噌和えやマヨネーズ和えなど、和え物のバリエーションを楽しめますが、
今日は、朽木村で習ったとおり、胡麻和えにしてみます
胡麻に砂糖と醤油を加えてよく擦ります
砂糖の量は、先ほどの つまみ食い の印象から、お好みで加減してください
最後に、上のウルイに絡めて、盛り付ければできあがり!
・・・なかなか美味しそうにできたでしょ ♪
ウルイの胡麻和え (岩菜の胡麻和え) 、完成です ・・・
ちなみに、右に添えたのは、山菜・ノカンゾウのマヨネーズ和えです
ほんのり春らしい香りと、しゃきしゃきした食感、・・・美味しくいただきました♪
。○・ 。○・ 。○・
・・・え? わざわざ レシピ と呼ぶほど、手間がかかってないって?
まあまあ(笑)
皆さんも、お気軽にお楽しみくださいませ・・・(笑)
。○・ 。○・ 。○・
☆ 今夜も、皆さんに素敵な夢がたくさん訪れますように。。。