チロワック市(Chilliwack)から、チロワック・リバー沿いに車を50分ほど走らせたところに、チロワック・レークPPはあります。チロワック・リバー沿いにも私営のキャンプ場がいくつもありますし、キャンプ場じゃない道路脇などでもキャンプをする人たちが見られます。

 

何ということでしょう、日中なのにこの暗さ。湖面近くにまで雲が重く垂れさがってきています。氷河の溶け水が流れ込む湖の水は、とても透き通っています。この日は一日中雨でした。チロワック辺りからバンクーバー、西海岸は雨が多いです。

 

年間を通して雨が多いおかげで、パーク内はどこも緑で溢れていました。傘に当たる雨音を聴きながらの森林のトレイル歩きも、また良しです。

 

バナナ・スラッグという大きなナメクジをたくさん見かけました(写真では、葉っぱの上に一匹います)。広げた子供の手くらい大きいスラッグも。斑点があったり、白かったり、赤みがかっていたり、色々いました。

 

勢い良くチロワック・レークに注ぎ込むチロワック・リバー沿いにも、トレイルがあります。とても長そうだったので、適当なところで折り返しました。

 

野生のラズベリー。食べるにはまだ早いようです。

 

 

 

メリット(Merritt)から車で20分、二コラ湖(Nicola Lake)を見下ろすようにモンクPPのキャンプ場はあります。

 

この時は静かな二コラ湖ですが、対岸の丘陵地帯から強い風が吹きこむこともよくあります。

 

砂浜の横には大きなピクニック・エリアがあり、メリット市から日帰りで訪れる人たちも。この年は6月半ばでもまだ肌寒かったので、湖水浴を楽しむ人や、ボートで繰り出す人もまだいませんでした。曇りでしたし、皆焚火して暖を取っていたんでしょう。

 

だだっ広いピクニック・エリアに人影はありませんでしたが、そこはマーモット(Marmot)の住処になっていました。地面に多くの穴が見られ、気が付くと十数匹が次々と地面から出てきました。人を怖がらず近づいてきます。かわいいと思って油断していると、地面に置いたかばんの中にも顔を突っ込んで物色し出すので、注意が必要です。

 

 

ケンタッキー・アイリーンPPは、メリット(Merritt)から車で30分、ケンタッキー湖とアイリーン湖、他に池が数個ある、サイト数の少ないキャンプ場です。主なキャンプサイトはケンタッキー湖とアイリーン湖の間のオープン・スペースにあります。

 

ケンタッキー湖。どちらの湖も湖底は白い粘土質で、ターコイズ・ブルーの水をきれいに見せてくれます。風も無い午前の穏やかな湖面は、鏡のように空を映しています。夕方になると、山から風が吹き下ろすことがたびたびあります。

 

ケンタッキー湖からアイリーン湖へのトレイルの両脇に池があり、そのうちの一つは子供限定の釣り池となっています。魚(マス)は、毎年池に足されていて、ボートに乗って釣りをしていた10代の子供たちはたくさん釣れて大喜びしていました。広くはありませんが岸からも釣りを楽しめます。

 

おたまじゃくしの大群が見られました。数週間するとかえるの大移動が見られるということでした。

 

アイリーン湖は丘の上から全体を眺められます。まるで南国のような透き通ったアクア色の湖は、カヌーやパドルボードをする人たちに人気です。水栓トイレもシャワーもない、遊具もない、オープン・スペースでプライバシーも少ない、ラスティックなキャンプ場ですが、何度でも来たいと思える魅力を持っています。

 

焚火のパチパチという音、時々風が木々を揺らす音以外に何も聞こえてこない静寂の中で、遠くからルーン(水鳥)の「フーーーーーールーーーーーー」(勝手に当て字)という遠吠えのような鳴き声を子守歌に聴きながら、娘は眠りについていきました。