勤務先の会社が移転を検討することになり、年末から神田周辺のオフィスビルをいくつか見学しました。まず驚いたのは空き物件が大量にあるということです。中古だけでなく新築ビルでもテナント募集中がたくさんあります。オフィスビルの所有者はほとんどの場合金融機関から融資を受けているでしょうから、テナントからの収入がないと返済が滞ってしまいます。


そうなると賃貸オフィス市場は、大家が弱気になり借り手が強気になる借り手市場になります。神田周辺では坪単価が1万円ぐらいの物件も出てきています。賃料だけでなく、共益費、保証金の値下げ交渉もできますし、半年間のフリーレントも可能という物件もあります。都心部のオフィス賃料は下落が続き、物件によっては最盛期の半分ぐらいになっているという指摘もあります。


景気悪化で会社の売上が下がると、どの会社でも人件費や事務所費といった固定支出を切り詰めます。坪3万円する事務所を坪1万円のビルに移転すれば、面積は同じでも事務所費用は3分の1にできます。しかも、半年間のフリーレントが付いていれば、引越し費用なども捻出できます。


居住用住宅も家賃が下がっていますが、都心部のオフィスビルに比べれば緩やかな下落といえます。それにしても企業業績の悪化が様々なところに影響を与えていることをいまさらながら実感しています。