キリアンです。
「売れている営業マンの台本を完コピすればいい」 「SNSでバズっている文章をリライトして投稿しなさい」
そんな、耳に心地よい「成功への近道」を囁く発信者が後を絶ちません。あなたも、どこかの起業塾や教材で手に入れた「魔法のテンプレート」を、自分の言葉であるかのように装って使っていませんか?
ハッキリ言います。 パクリの言葉を使っている限り、あなたの言葉が顧客の魂に届くことは一生ありません。
なぜなら、言葉とは単なる「情報の羅列」ではなく、その人の「生き方」や「洞察」が乗ったエネルギー体だからです。中身のない人間が借りてきた言葉を使えば、そこには必ず「不自然な歪み」が生じます。
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私は音が聞こえにくい分、相手が発する言葉が「その人の内側から出たものか」それとも「どこかから持ってきた借り物か」を、身体的な反応のズレから瞬時に見抜きます。
例えば、商談でパクリの台本を使っている営業マンは、質問に対する「間」が不自然です。 想定内の質問にはスラスラと「正解」を答えますが、想定外の、相手の個人的な感情に触れる問いを投げられた瞬間、視線が泳ぎ、呼吸が乱れます。
それはそうです。 彼は相手を視ているのではなく、脳内の「マニュアル」を視ているからです。
顧客は、あなたの「正しさ」を買いに来ているのではありません。 「この男は、自分の頭で考え、自分の足で立ち、私の痛みを自分の言葉で語っているか?」 その真実味(オーセンティシティ)を、非言語のレベルでテストしているのです。
パクリの台本を売っている連中の末路は悲惨です。 彼らに集まるのは、同じように「楽をしてパクりたい」という奪う思考のイナゴ(バッタ)だけ。信頼に基づかない関係性は、市場が少し冷え込めば霧のように消えてなくなります。
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私は42歳で全てを失い、カツカツのどん底を経験しました。 その時、私を救ったのは、誰かの成功法則ではありませんでした。 静寂の中で、泥水を啜りながら、自分の目で観測した「市場の歪み」と、そこから絞り出した「自分だけの言葉」でした。
巷の「SNSマーケター」や「情報商材屋」が配るテンプレに依存するのは、自分の思考を他人に売り渡す行為です。
「実績がないからパクるしかない」 そんなのは言い訳です。 実績がないなら、その「実績がない苦しみ」を、誰よりも深く観察し、言語化しなさい。その「剥き出しの真実」こそが、綺麗事のパクリ台本を100倍凌駕する、あなただけの最強の武器になるのです。
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もし、あなたが今、誰かの言葉をなぞって仕事をしているなら、今日限りでその台本を焼き捨ててください。
自分の不器用な言葉でいい。 相手の瞳を見つめ、そこで感じた「違和感」を、あなたの喉を通して、そのまま外に出してください。
「生きた言葉」を放つ者にしか、本物の市場は微笑みません。
次回は、価格競争からの脱却。 「交渉術:値引き交渉を回避する『価値』の伝え方:言葉以外の情報の乗せ方」についてお話ししましょう。
キリアン