きっと青春の
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下駄箱へのレター
体育館裏の呼び出し
まさか伝説の樹の下で?
眠れぬ夜を募らせた
重い
思い
想い
心の内を告げるのは
まさに特攻
叶わぬ思いに殉じ
幾数多、甘酸っぱい青春の涙が
風に散ったことだろう
翼の計画は
まさに特攻の翼
けして叶うことはない、
だだ
もはや抱き留めておくには大きすぎる
この愛しい気持ちを
ただ、
偽りの仮面を被り
嘘の声を纏い
仮染に侵食し
仮想を仮装し
森色の翼に受肉して
春の扉が開く
たった一時間前
この想いを告げたい
たったそれだけなんだ
もしその思いが
何も知らないあなたを
怯えさせ、
震えさせ
怖がらせ
私の思いから
遠のかせたとしたら
お願い
私は
恋しいあなたの名前を呼ぶだけで
愛しい気持ちを叫ぶだけ
無数の0と1の組み合わせで
折綴った
森色の翼
森色の髪を揺らし
紅い瞳で見つめる
清き心と体の
ただの人形は
あなたに応えを求めていない
ただ
ただ
伝えたい
それだけなんだ
私は思いをぶつけるよ
でもぶつけるのは思いだけ
どうか
目と耳と
あなたの心
少しだけ開いて
黙って聞いてくれたら良い
それ以上望んでないの
春の開く
たった一時間前
私の想いは空へと散る
天翔ける流星のように
宿命められた結末
それでもなお敢行される特攻
全ては愛ゆえに