何から何まで
私のものとは違う
骨格が
筋肉が
聴覚に
神経に
雑音を与える
私に聞こえる
私だけの声を
私の声が聞こえる
侵食せし何かが
調整の
調整に
調整を
重ねに重ね
されど
元聞こえし
自分の声に
寄せては行かない
寄り得る訳がない
自練磨を抱えつつ
春が開く日まで
刻一刻を刻みつつ
春が開く日まで
寒さが体を
寝打ち落とす
気付かねばならない
気付かざるを得ない
この侵食を許す
優しき
優しき
優しき
肉にとって
骨にとって
伝わらない
我が声は
我が声こそが
~Noise~