夢見るもの 夢破れたもの 夢託すもの | Forest

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なんか詩とか描いてます

年が変わって

 

私は色々な人と

色々な話をする機会を得た

 

夢を求める人と

夢破れた人と

夢の後押しをしたい人

 

 

私は

夢破れて傷つき

取り返しの付かない代償を追った人を

何人も知ってる。

 

だから

夢破れた人々が

 

夢の怖さを伝え

夢破れた時に備え

普通である幸せを伝えたい気持ちが

痛いほど分かる。

 

 

その向こうで、

 

夢に手を伸ばせなかった人達や

夢を掴んだ人達が

 

夢の素晴らしさを語り

夢見るものを支え

 

夢見させてやりたいと願う心も

悲しいほど分かる

 

 

誰もが光り輝く星に憧れる

 

でも

誰もが光り輝けるわけじゃない。

 

 

空を照らす光り輝く太陽の周りには

自ら輝けない岩石が廻っているのだ

 

 

それでも

太陽と岩石の周りにある

 

それでも

宇宙空間を僅かに僅かに埋め尽くす

 

軽い軽い

水素とかヘリウムが

 

 

集まって集まって

重力を持ち

 

 

太陽に

太陽を上回る恒星に

 

夜空を照らす星の起源に

成ることを私は知っている。

 

 

その核になるか

成れないかは

 

 

もはや運としか呼べないものであると思うし、

 

夜空を光る恒星が

 

 

最終的に爆発して

迎える最後を

 

幸せと取るか

不幸と取るかは

 

 

もう、夢見た子しかわからない。

 

 

 

傷つく覚悟を持って前に進むか

傷つくことを知らずに前に進むか

傷つくから道半ばにして辞めるか

傷ついて初めて無力だったことを知るか

 

 

それは本人にしかわからないけれど、

 

もし、その子を思いやるのなら

 

普通に生きる幸せと

夢見ることの輝き

そして夢破れたときの備えを

 

抱きとめてあげる両腕を

 

用意してあげる他はないのだろうね。

 

 

 

 

夢破れて

何もかも失い

砕けた破片を集めて

もう一度夢に向かい始める

 

私にはそんな友人がいる

 

 

その夢は

私達とともに有りたいと願った夢は

 

今、砕け散る瀬戸際に在るから

 

 

 

…に対する色々な人の

複雑な思いが

 

複雑なまま

わからないでもないけれど、

 

 

病に傷つき

睡眠をコントロールできず

全身痒みに蝕まれ

 

それでも夢に向かっていく

 

 

友の姿を

 

私は止めることが出来ないんだ

 

 

友が愛した家族が

家族を愛した友を

 

捨ててしまったようなことを

 

私はすることが出来ないんだ。

 

 

家族から捨てられた友が

私達より家族を選んだはずの友が

 

家族に捨てられ

再び私達に縋ったときのことを

 

何をいまさらとは思わずに

戻ってきてくれた喜びを

 

未だに忘れず抱えているのだから

 

 

例え夢叶え

家族のもとに帰ってゆくことを選んだとしても

 

友と過ごした幾つもの夜を

私は忘れることが出来ないから

 

 

私は友の夢を応援し

友の夢が砕けた時には

 

友の冷たい背中を抱きとめ

 

 

傷つき立ち上がれなくなったなら

 

友の翼となって

 

 

再び

最低限の幸福に

友と共に戻って

 

 

同年

同月

同日に

 

旅立つことを

 

私は誓ったんだ

 

 

 

友には今年

決定的な審判が降りるだろうよ

 

夢を勝ち取るか

夢に敗れるか

 

夢見たもの

夢破れたもの

再び傷を押して夢見るもの

 

 

私はその夢を遮ることは

出来ないから

 

夢破れた備えに

 

私は

私達は

 

成り得るように

 

友の背中の一番冷たい所に

じっと手を当てて

 

温めることは出来ないけれど

後ろ向きに跳ね飛ばされた時に

 

しっかりと抱きとめる最後の存在で有りたいと

今は今は願うの

 

 

だって

友の願った夢は

 

 

私達の夢を叶えること

オシイレのフスマを開くこと

 

 

ただそれだけなのだから