描いた夢に
自らの手が
届かないことを
その時が来て
人は初めて
自らの力量を思い知る
自分の体験として
自分の経験として
直接その身に受けるまで
思いが強ければ強いほど
人は盲目になり
思いが強ければ強いほど
傷は深くなり
思いが強ければ強いほど
取り返しがつかなくなる
夢など見たばっかりに
夢は夢だったと知覚できず
夢など見たばっかりに
残りの人生に暗い影を落とす
夢を掴めるほんの一握りになれず
幾数多の屍の一人となり
癒えぬ傷を追ったまま
残りの人生を這う
それでも、
夢見て破れた人生と
夢見ず築いた人生は
どちらが幸福だろう
負けずに生きた人生と
負けを知った後の人生
どちらが潔が良いのだろう
負けを知り
傷を受け
その先で
夢の代償に得た後悔と
夢を夢のまま安定した後悔
遍く空の星々は
多くの光らぬ星々を
纏い巡らせながら
夜空を飾る
アナタは何を選んできた?
アナタは何を掴んできた?
今宵も様々な思いが
夢と現実の間を揺蕩いながら
一瞬、空を翔る流れ星となるのか
負けるか
避けるか
勝ち取るか
誰にも揺るがせはしない
全て燃え尽きてからわかるもの
まるで昴のように