やっと届きはじめた
ワタシの
ワタシの
ワタシの
戦いは
翼を広げて
10と幾数年
いや、もっと!
この手で筆を持てぬ時から
かの手で鍵盤を叩き始めた頃から
ずっとずっと
この時が来るのを待っていた
やっと届き始めた
やっと
やっと
やっと!
ただアナタが
ワタシの名を呼び始めただけの頃から
今アナタがワタシの心を慮るところまで
やっと
やっと
やっと!
やっと辿り着いた
大勢の中のひとりから
無視できないたったひとりへ
父から貰った名を隠し
友から貰った名を置いて
嘘から貰った名を盾に
自ら名告ったこのツバサ
やっと
やっと
やっと!
もう逃げられない
もう逃さない
もう忘れられない
アナタが
ワタシが
消え果てたとしても