生命の賛歌を言葉にする時
私は言葉選びのタガが外れる
慎重に
慎重に
慎重に
森の言の葉を選びに選んで
最小限の言葉を選ぶはずなのに
気がつくと
森の言の葉の束を抱えている
それだけ
愛おしむべき命へ
慈しむべき命へ
思いが溢れて止まらない
きっと言いたいことは
苦しまずに生きて
たったこれだけのはずなのに
たったこれだけのはずの言葉が
言の葉でぐるぐるにされてしまう
でも、
私は私
そのやり方に抵抗するのを辞めた
そのやり方に抵抗するのを諦めた
私は私
迸る思いを
森の木のそこらじゅうから
言の葉を毟り取るだけ毟り取って
熱く生きゆく命に
捧げるんだ
花はない言の葉のリースを