父として
辛い旅路を辿る子達に
せめて残したかった
テッセラクトのプレゼントボックス
父と
そう離れはしない
同じ轍を通る子達に
せめて贈りたかった
テッセラクトのプレゼントボックス
今はまだ
空っぽだけれども
もはや子達は
これを拒むとしても
それでも父は
我が子らに
他者とは違う我が道の
歩み方
挑み方
生き方を
精一杯
詰められるだけ詰めて
君たちに贈りたい
君たちの母が拒んだ
寄生する
そんな生き方を
送らずに済むように
曲がっているようで
まっすぐで
重なっているようで
離れていて
窪んでいるようで
真っ平らな
君達こそ
テッセラクト
まるで存在しないようで
しっかりとそこに居る
どうか
君達が
苦しみの轍を踏まぬよう
父が辿った
苦しみの
悲しみの
寂しみの
辛い旅路を辿る前に
どうか
君達を守り続ける
母を亡くす前に
テッセラクトのプレゼントボックス
届け君達に
父の願いと
愛をのせて