たった一人で
拒み続ける
アルコールの力で眠りにつくことを
アルコールの力に頼ることを
自らの罪とし
拒絶し
抵抗する
アンタを
私には
言葉を紡いで
森の言の葉に載せ
時間を稼ぐ
その手伝いをするくらい
失ってしまった悲しみが
アルコールで
脈打つ鼓動が
躰から消え去るまで
私は言の葉を紡ぎ
時間を稼ぎ続ける
辛いよね
寂しいよね
私はここに居るよ
私達はここに居るよ
見えない
聞こえない
触れない
でも
アンタのそばに居るから
アンタは一人じゃ無いから
アンタの躰を狂わせる
その忌々しい快楽を
私達が
全部
全部全部
引き受けるから
だから
このまま朝を迎えよう
私達の時間を迎えよう
いつだって
いつだっていつだって
アンタは独りじゃない
私の言の葉のあるところに
私は
私達は
必ず居るから
涙の出ないその双眸に
たとえ何も見えなくとも
私達の寄りかかる
その双肩に
たとえ重さを感じなくとも
私達はここに居る
アンタのそばに居るから
一緒に
一緒に一緒に
群青色の夜明けを見よう
それから
ざらざらと
何も無かったように
お薬飲んで
眠ってしまえば良いじゃ無い
ね?