濃くなっていく森色 | Forest

Forest

なんか詩とか描いてます

冬の中の冬

 

雪のにおいのする街

 

私の森の葉の色は

 

雨に濡れ

雪に濡れ

 

冬の寒さに縮こまっているけれど

 

再生の春を迎えるために

新たな言の葉の蕾を蓄えて

 

森色が濃くなってゆく

私色が濃くなってゆく

 

それが私を悩ませる

 

新たに始まろうとしている

言の葉の舞台は

 

青い春の電気の嵐を受けて

 

粗く

 

飛ばして送る言の葉を

軽く散らせてしまうでしょう

 

濃くなっていく

濃くなっていく森色が

 

新たに付けた言の葉たちが

 

あの人の唇を動かして

電気の嵐を乗り越えた時

 

私の

私だけの

 

再生の春が報われるのです。

 

どうか…