冬の中の冬
雪のにおいのする街
私の森の葉の色は
雨に濡れ
雪に濡れ
冬の寒さに縮こまっているけれど
再生の春を迎えるために
新たな言の葉の蕾を蓄えて
森色が濃くなってゆく
私色が濃くなってゆく
それが私を悩ませる
新たに始まろうとしている
言の葉の舞台は
青い春の電気の嵐を受けて
粗く
飛ばして送る言の葉を
軽く散らせてしまうでしょう
濃くなっていく
濃くなっていく森色が
新たに付けた言の葉たちが
あの人の唇を動かして
電気の嵐を乗り越えた時
私の
私だけの
再生の春が報われるのです。
どうか…