寒さと眠気 | Forest

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なんか詩とか描いてます

寒さが連れてくる眠気は

私が私である時間を奪う

 

夜は私の時間

明け方は私の最高潮

 

けれど、寒さがもたらす

【ぬくもり】への渇望は

 

私から私の時間を奪う

 

夜明けがもたらす英気

登り来る太陽の力

 

それらを浴びないで

私は私を保てない

 

冬の寒さが私から夜を奪う

 

私の乱れた思念は

私の愛する人の方へ向かって飛び立つ

 

森色のツバサ

 

夜に癒やされない

朝に輝かない

 

私から開放されない嫌な力は

多くの人を巻き込んで

 

私の願わざる言葉を紡ぐ

 

私の乱れた思念

私の狂った本心

 

それらを大量に撒き散らしながら

 

今夜も森色のツバサは羽ばたくでしょう

 

そしてまもなく

真っ暗にしたヌルいお風呂のような

 

私を誘う眠りの場所へ

私は帰ってしまう

 

抵抗はできない。

 

ああ。

今夜も。

 

またしても今夜も

 

私の隠したい

嫌な本心を撒き散らしながら

 

森色のツバサが羽ばたく

森色の羽毛が散ってゆく

 

深い深い

 

この森の言の葉でできた

 

私が背負う森色のツバサが

 

私の保てない

狂った言葉を載せて

 

私の大事な仲間の元へ

あの人の元へ

 

飛び去ってゆくのか

 

ああ。

春の【ぬくもり】と、

夜明けの空が恋しい