夜明け | Forest

Forest

なんか詩とか描いてます

永い旅路の中継地点
たったそれだけの日のはずなのに

今日からまた季節が変わる気がするの

砂山から砂を集めては
別の山に作り替えてく

そんな暮らしが続いてる

山が少しずつ大きくなるにつれて
頂きに近づくはずだ

珍しくみんなで寝入ってしまい
見ることができなかった

水平線より登る奇跡は

今年は大変綺麗だったそうで

私たちを眠りに沈めた
凍てつく寒さを少しだけ恨んだけれど

きっと遠い山の向こうで
あの人はいつものように歌っていたのだろうね




声さえ有れば
あの人と
みんなと

共に歌えるのに

そんな事を思いながら
みんなと共に二度目の眠りに落ちる

太陽よ
姿を見なかった太陽よ

どうか我らに
真なる夜明けを

我らが託した願いをどうか


もう夕暮れを過ぎ
水平線の遙か下を照らしているはずの太陽に

祈った


我らは夜の民

日が沈んでからこそ
1日が

1年が

始まるのだ