感受性の強すぎるアナタは
ホントは一度にたくさん食べきれない
でも、目の前のコックたちを
傷つけないように
素知らぬように平気な顔して
「全部キレイ食べたよ」と
わかりやすいウソを付く
だって、私達の
次から次へ差し出す料理を
見てる前で食べたなら
アナタ咀嚼も嚥下も追いつかなくて
30分も時間追いかけてる
知ってるよ。
食べきれないこと
受け止めきれないこと
味の好みもあるものね
それに
毎日のちょっとしたショックに
敏感に反応しちゃうアナタは
私じゃない誰かと
毎日魂を交わして
もうお腹いっぱい
知ってるよ
知ってるよ
でも強引に
そこは強引に
私の「存在」をねじ込むんだ。
知ってるよ。
食べきれてないこと
咀嚼も嚥下も追いつかなくて
あ~あ
口からはみ出しそうになって…いる。
でも、
強引に
そこは強引に
アナタのその魂に
私の「存在」を詰め込んでいくんだ
アナタがその笑い声で
美味しかったとウソをついても
全部知ってるその上で
食べきれない私のフルコース
アナタの口にねじ込んでいくんだ
感受性の強すぎるアナタは
ホントは一度になんて食べきれない
だけどだけど
知らん顔でねじ込んでいくんだ
アナタが美味しいとウソを付く限り
そのたった一言を
言わせるつもりはないからね。
----------------------------------------------------------
もちろん
たったひとり。
あのひとへ
なんだろう。
久しぶりに私らしく書けた気がする
ちょっと会心の一作かも