きっとあの娘が見てきた世界 | Forest

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なんか詩とか描いてます

私達神崎友人会が

まだ、主にKFriendsと名乗っていたか、

その前の時代

 

神崎友人会には

もう一人女の子がいた

 

何にもかににも積極的な子で

 

誰はばかることのない

レズビアンの私は

正直その子に恋をしてたよ。

 

要は、私の3人目の想い人。

 

大阪梅田のまんだらけで

ステージに上って歌っていたり、

ビジュアル系のバンドが好きで

くわしくは知らないけれど、

多分ライブとかにも参加してたんだろうと思う。

 

その頃から私は

國府田マリ子さん一筋で

 

男女を問わず、どんな歌手も

どんなバンドも一切興味を示さなかった。

 

会長と、私の最初の恋人は

少し毛色が違っていて

 

その娘の好きなバンドのCDを買って

聞いたりしてたっけ。

 

最終的に私から

神崎友人会の真実を

【半分だけ】伝えたら

 

彼女は確か【ありがとう】と言って

私達の元を去った

 

 

時は十年以上流れ、

今に至り

 

私は

彼女が愛した音楽の片鱗に触れた

 

 

 

この番組で紹介された曲を

彼女も愛していたかは知らない。

 

ただ、聖飢魔IIが好きだとは語っていた。

 

27年以上の活動の中で、

多くの曲を歌い、

 

殆どが私の知らない歌っていたらしい。

 

あの娘は他のバンドも聞いていたのだろう

MALICE MIZER

とかはタマリバにもCDがあったね。

 

 

話は変わるけれど、

 

その子が私達の元を去った後、

随分時が立って

私はこんな詩を呼んだことがある

 

知らない歌

 

偶然にも

2018年7月7日

國府田マリ子のGMが

一夜限りの復活を果たしたこの番組で

マリ姉様に読んで頂いた詩

 

すごい偶然が重なり、たまたま今日、聞き直したよ。

 

私の記憶が正しければ、初めてマリ姉さまに読んで頂いた詩

 

私は嘘つきだと思った。

 

「私の知らない

あなたの大好きな歌。」

 

あのときも、今も、

きっと私は誰かの好きな歌を

「いつか、わたしの大好きな曲になるまで」

歌うつもりなんて無いんだと思う。

 

きっと今もあの娘が私達とともにいたとしても、

私は彼女の愛した歌を

歌うつもりはきっと持てないんだと思う

 

あの娘が多くの歌手やバンドを見てきた世界に

私は触れようとしなかっただろう

 

(会長はいつの間にか『蝋人形の館』が

カラオケのレパートリーになってたけれど)

 

きっとあの娘が見てきた世界

 

あの娘の見ようとした景色

あの娘の聞こうとした音楽

 

その全てを遠ざけたまま

私はあの娘を「好きだ」と言っていたんだね。

 

私はあの娘の「何が」「どこが」好きだったのか

今ではもう思い出せない。

 

ただ、言えることは

誰にも会えない私が

 

もし誰かに会えるとしたら

 

マリ姉様の次に

選ぶのはその娘だろう

 

どこかの誰かと結婚し、

お母さんとなって

 

今、まだ同じようにライブに参加しているか

どうかはわからないけれど、

 

あの娘に伝えなかった

神崎友人会の「もう一つの真実」がかなった時

 

私はあの娘に会いに行けるかどうか。

あの娘は私に会ってくれるかどうか。

 

きっとあの娘が見てきた世界を

私は共有することが出来るだろうか。

 

きっとあの娘が見てきた世界

その何十分の1の世界に触れて

 

今日、思い出したよ。

 

会ってみたいな。