気がつくと
それは夏の終る日だった
いつものように眠らずに夜明けを迎え
いつものように七時を過ぎてから眠る
そして…
目が覚めたら
暑い
暑い
まだまだ暑い秋
けれども
もうすぐ街中は
ハロウィンに向けて
オレンジと紫に染まるだろう
空がどうだって
私達がどうだって
季節は動いていくのね
強制的に…
否応もなく過ぎ去ってゆく夏に
後ろ髪を引かれる理由は
きっと今年
一度も海を見に出かけなかったからだろうか
港町で育った私の
四十も過ぎた幼心が
港から見る朝焼けを思い起こすよ
気がつくと
否応なしに
夏の終る日
夕焼け頃まで
眠りにつこうか。