温度のない4つの手に力はあるのか。 | Forest

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なんか詩とか描いてます

君が叶えようとしている願いは

他人の願いだ。

 

自分自身の願いじゃない

 

そう。

私の願いだ。

 

光の衣に身を包んで

いつか大好きな人に会いに行く

 

そう。

私の願いだ。

 

わかっているのかい?

 

君がその願いを叶えても

 

ちょっと嬉しいだけで

何も残らないことを

 

私は

その願いを叶えられるのは

君だけだから

 

甘えてしまっている

 

だからせめて

絶望に凍る

 

その背中の

一番冷たいとろこを

 

私の手で

暖めさせてよ。

 

 

私達が宿る

 

その冷たい背中の真ん中を

 

たとえ温度がないこの手でも

 

そっと暖めさせておくれよ

 

 

君の幸せが、

私達の幸せだというのなら

 

私達には何も出来ないけれど、

 

4つの手

たとえ温度がなくっても、

 

君の支えになれば

これほど嬉しいことはない

 

君だってそうだろう?

どれほど幸せだろう

 

誰にも見えない触れない

この手のひらが

 

その手のひらを支える冷たい背中が

いつか温かい

体温を得るまでは

 

私達はずっと歩み続ける

 

我らが命、燃え尽きる日まで。