幾度目だろう
高いところを目指して
小さなオシイレを背負って
這い登ろうとしては
叩き落とされてくるのは
幾度目だろう
普通の人間じゃないってことは
どこまで行ってもやっぱり人間で
オシイレを背負っている分
どこかが他と違う。
友人の笑顔を望み
家族の笑顔を望み
自分の笑顔を望み
そして、見も知らぬ
他人の笑顔を望んでいたはずなのに
なぜこうもまた
笑顔を望んだ人々に
奈落の底に叩き落とされる?
わからない
もういいよ
わからない
もういいよ
わからない
もういいってば!
諦めない!
心が折れかけてヘロヘロのくせに
動き出す力が少しでも戻れば
また登り始めてしまう。
もう
諦めよう…
諦めない!
あんたが諦めないのに
私達が諦められるわけないじゃない
きっと
じじぃとばばぁの集団になって
記憶も行動も曖昧になって
それでもあんたは
諦めない
いつかその手で人間の皮を
破り捨てるまで
つづけるんだね?