曇った夜の
見えない月の光に酔って
晒してしまった秘めてた想い
もう何十年も好きだったあの人に
ほとんど好きだって言っちゃったようなもの
重い気持ちを一方的に押し付け
私だけスッキリした夜
何もかもが叶わないのに
何もかもが叶わないから
黙っていたほうが良かった気持ちを
晒してしまった
朝
眠りから覚めて
あの人の歌を聞きながら
後悔がないとは言えない目覚め
受け止めるわけに行かない思いを
一方的に押し付け
もう取り返しがつかない
何もかもが手に入らない私の
欲しかったもの
あなたの歌さえ聞ければよかった
あなたの声さえ聞ければよかった
うそ
あなたに私を知ってほしかった
あなたに私の方を向いてほしかった
あなたの特別になりたかった
あなたに
私のためだけの言葉を紡いでほしかった
晒してしまった想いは
もう取り返しがつかない
でもきっと
あなたは
私が呼べば
他の人と同じ様に
私にも微笑んでくれるでしょう
他の人と同じ様に
きっと
きっと
何も変わらないんだ
きっと
何も変わらない
それが救いなんだと
心の中で納得出来ない私が
見えない月明かりの酔いから覚めた
愚かな私に
願っても叶わないことを
思わせてしまうの…
あいたい