寒い | Forest

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なんか詩とか描いてます

熱を持った顔の肌に

吸い上げられているかのように

 

背中が冷たい

 

オシイレのフスマ越しに

背中から全身を這い回る寒さの「印象」が届く

 

冬だから寒いんじゃなく

体の熱の循環が変なんだ

 

春が来る前に

 

この熱の循環を正さなくちゃならない

 

これ以上気が散らないように

集中を切らせられないように

 

知識の吸収を邪魔しないように

 

 

でも

 

眠るのにも邪魔なほど

顔の神経がピリピリと放電し

痒みが全身を掻きむしり

 

体の熱が

背中から

手足を痺れさせ

 

 

 

それでも

眠るのが上手くなった

 

私達が気がついたときにはもう眠れているようになった

 

 

道は見つからないけど

手段はわからないけど

 

それでも

それでも

 

それでも私たちは

春へ向かうために

 

 

 

まだまだ戦うんだ

オシイレの外で狂ったように渦巻く稲妻と

 

 

せめてこいつの背中の一番冷たいところが

これ以上冷えないように

 

そっと両の手で押さえながら