悲願 | Forest

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なんか詩とか描いてます

絶望的に方法論(こたえ)のない願い

 

訪れることのない春

 

 

「一旦オシイレのことはわすれてみたら?」

 

蝕むストレスに喘ぐ友達に

 

「悲願やからわすれられへんよ」

 

 

大会で勝ちたいなら

練習すればいいのかもしれない

 

恋を勝ち取りたいなら

おしゃれをすればいいのかもしれない

 

 

この固く閉ざされた

オシイレのフスマを開く

 

方法論がない

 

時間が

日々が

過ぎていく

 

お金じゃ買えない

努力じゃつかめない

 

制限時間がある

 

魔法でもない限り

 

地上で起こらない

奇跡でも起きない限り

 

この冬が過ぎても

私たちに春は訪れない

 

そんな絶望

 

 

そんな絶望の中で

 

 

抱えた悲願だけが

 

ゆっくりと

ひっそりと

 

ストレスという形で

 

心を蝕んでいく

 

 

どうすればいいの?