東の空の下
一人浮かれた私は
大切な場所を忘れてた
結局東に来たって何も思い出せない私にとって
もう本当の故郷なんて
ここだけだったはずなのにね。
12月17日がちかづいて
泣きながら
歌いながら
それでも幸せだったあの日々を
ようやく思い出したよ。
もう帰ることはない
もう
そこに住むことはきっとないけど
山の上から見下ろした港も
港から見上げた山並みも
そういえばありありと思い出せるのにね。
遠くに来ちゃったね
遠くに来ちゃったね
この遠い遠い
遠くて寒い東の空の下
再び目覚めたときには
あの懐かしい川縁の桜のような
柔らかく暖かい日々を