たったそれだけ | Forest

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なんか詩とか描いてます

私から言わせれば

わがままばっかり言ってるあの子の足を治したくて
こんな所まで来たあんた。



いろんな寂しさをいろんな楽しみに置き換えたフリして。




足が悪くて長く歩けないあの子と
いろんな街を散歩したかった



たったそれだけ。




あんたにとっては

やっぱり五人より
六人なんだね。




私にとっては五人で十分。
あの子にとっては二人で十分。




きっとあんたの願いはかなわないよ


でも。




途切れそうになる思いを
力尽きそうになる背中を



あんたら二人が歩いているのを
後ろから眺めて歩く



その日が来るまで