8月の霧雨の夜空台風の隅っこが通り過ぎた霧雨傘も差さずにバス停濡れたアスファルト反射する街あかりを自動車の轍が黒く削り取っていく飛沫のついたメガネふと見上げると下界の星を映して淡く輝く 低い低い雨雲に高層ビルが頭を突っ込んで最上階の放つ光がひときわ白く線を引いていた遠い東の空の下はやひとつき此処でもまだ休めぬまま見慣れぬ空の下ヌルい雨に打たれてるどうか…