言刃 | Forest

Forest

なんか詩とか描いてます

でも、きっと


正しいことが

善なることでは無いなんて


もう、誰でも知っていることを

置き去りにした


正義



世間に渦巻く

混沌たる正義


力を込めた一方的な正義は


わたしたちの考える力を


奪って行く。



光も闇も


善悪ではなく



ただそこにあるだけなのに。




そのときの気分と、

自分ではない誰かの主張と、

誰が決めたかもわからない常識で



誰かの一生懸命を


粉々に打ち砕くなら。





自分がこう思う

みんながこう言っている

今まではこうだった。


こうあるべき。


無責任な責任追及


見えているだけのことに反応して


誰かがこう言ってるから

みんながこう言ってるから



それが真実だと決め付ける。


自分を省みることなく



馬鹿みたいに自分の正義を信じ

自分の正義だと誰かの言葉を無批判で信じ



目の前にいる悪人っぽい誰かに


その正義の名の下に


鉄槌を振り下ろすなら。



ギロチンの刃を落とすなら。




あなたの言刃は


また誰を殺したのだろう。



あなたの軽い、軽い、軽い言刃は


また誰を殺したのだろう。



どこも見てない瞳で


あなたの放った言刃は



この美しい霧のかかった

正義に満ちた世界を



更に白く染めて行くのね。

大きな声で。




あなたの目の前にいる敵は。

本当に悪ですか?



あなたの振り下ろした言刃は

本当の正義ですか?



あなたが今殺した…それは?