夢を見るの。
共に遠い夜を
熱く語らってすごした仲間たちと
待ち合わせ、
会場前でダベって
ぼちぼち集まって
写真とかとって。
「え～～～
あんたって、ネットと印象違う～～！！」とか驚いて。
自分が一番印象違うとか指摘されて。
グッズ買って。
「無駄遣いじゃないもん！」とか
誰にってわけでもなく自己弁護して。
会場に入って
座席に座って
ドキドキ感が高まって。
だんだん…
ライトが落ちて行って。
ざわざわ 音が聞こえるの。
私の心臓ばくばく鳴って。
周りはだんだん静かになって。
私の心臓ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ鳴って。
みんなもう座ってる。
真っ暗になって。
しーんとなって。
ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ
アナウンスが鳴って。
ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
ブザーが鳴って…
夢を見るの
遠い遠い遠い。
遠い夢
ねぇ。
私の片一方だけの翼から
言羽を一枚抜き出して
そっと
みんなに送ります。
「楽しんできてね」