どっちも本物
似た者同士。
違いに気づけば
互いが見える
今回は番外編。手前味噌の仕込みの様子をお伝えしたいと思います。
先日味噌作りを教わり、今回自分でやってみることにしたので、興味のある方は参考にしていただければと思います
用意するのは、大豆・麹・塩。これらを漬け込む容器。
使用するものは、大豆を茹でる為の鍋や笊ぐらい。
後は、仕込み方を参考に、使うものを考えるのも楽しいものです。
①大豆の選別
もし自分で収穫した豆から仕込むのなら、まずは豆の選別が必要です。
虫食いのひどいものや、黒ずんでいるものは避けましょう。
②浸積
選別した豆を良く洗います。
水をけちらず、汚れている水はどんどん替えましょう。
洗い終わったら、綺麗な水に入れ替え、乾燥している豆に水を吸わせます。
16~18時間漬け、芯がなくなったら完了です。
③茹でる
たっぷりの水に豆を浸し、火にかけます。
始めは強火で、沸騰したら弱火にします。吹き零れに注意しましょう。
圧力鍋なら30~40分、普通の鍋なら3~4時間です。
目安は、親指と小指で豆が潰せるぐらいです。
④塩切り麹の用意
茹でている間に、麹と塩を混ぜておきます。
麹に塩を揉み込むように、何度も繰り返します。
眠っている麹を、優しく起こしてあげるように。
だんだんと麹がほんのり暖かくなり、発酵を始めるのが感じられます。
⑤豆をつぶす
茹で上がった大豆を鍋からあげます。
煮汁は、後で使うので取っておいて下さい。
良い出汁が出ているので、煮物等に使ってもおいしくいただけます。
豆は、粒が無くなるまで潰します。
冷めると固くなるので、熱いうちに済ませましょう。
やり方は自由。
しっかり潰すも粒を残すも、その家の味です。
ともかく、「やってみる」に尽きます。
⑥豆と塩切り麹を混ぜる
潰した豆と塩切り麹を混ぜます。
まんべんなく混ざるようにしましょう。
この時、固いようでしたら、取っておいた煮汁を足します。
耳たぶぐらいの固さで、団子を作れる程度が目安です。
⑦樽詰め
いよいよ、樽に詰めます。
ハンバーグの要領で、空気を抜くように団子を丸めます。
後は、底に貼り付けるイメージで放り込んでいきます。
隙間なく投げ込むのが、ポイントです。
終わったら、表面を平らにした上にビニールを被せ、中蓋をして重石を置きます。
重さは、重量の15~20%位です。
最後に蓋をして、冷暗所へ。
床下収納のようなところで良いそうです。
ひと夏越して、約10か月。
年末には、出来上がる予定です。
今回、味噌の仕込み方を教わった師匠は、千葉の匝瑳市で暮らすShinoさん。
農を営む傍ら、食事作りを通じた和める場づくりを目指し、各種イベントを行われています。
匝瑳プロジェクト
味噌は身近な発酵食品。
最近流行の発酵食ですが、昔は普通に各家庭で作られていました。
そして、その原料となる大豆。
味噌をはじめ、醤油や納豆とこれだけ生活に密着していながら、その自給率たるや、なんと6%!
( ̄□ ̄;)!!
大豆の自給と味噌作りを広め、食を市民の手に取り戻そうと動く活動。
大豆レボリューション
http://www.toziba.net/daizu_revo/
とりあえず、動いてみる。
小さな一歩が、いつか大きなうねりを作り出します。