森林環境教育 ~高校生と過ごした森の一日~ | 目指せ!森林インストラクター。

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日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

急に寒くなりました。


風邪を引いたのか、咳が抜けないこのごろです。





ずっと忙しさが続いておりましたが、ようやく一段落…はしていません()





あまりブログも放置していると忘れられてしまうので、久々に更新する気になりました。


デスクトップPCが逝ってしまい、どうにも具合が悪いです。


この暮れに来て、まいってしまいます。





先日、高校生の授業を受け持つ機会をいただきました。





森林インストラクター東京会が年間受注しているカリキュラムで、学校林を使った自然と親しむ授業です。


http://bit.ly/YtaUfP

今回は実際フィールドで素材を集め、クラフトをつくるといったものです。 





私の用意した課題は、木の枝を組み合わせたフレームです。


交差する部分を削り込んで重ねて、穴を開けた状態で細い枝をかんざしにして固定するものです。






釘を使わない木組みの技術の応用で、少し難易度の高いものにチャレンジしてみました。





午前は素材集めと観察ということで、まずはアイスブレークと生徒たちの興味を引き出す狙いで、ネイチャーゲームを取り入れてみました。





競争で拾い集めた落ち葉の形状を比較したり、「木こりの親方」という樹木当てのアクティビティーを通じて、身近な植物の違いにスポットをあててみました。





広場で遊んだ後、観察をしながら尾根を目指します。





途中、引っ付き虫(草の種)と種子散布の話、草木の匂いと効能、目を閉じて耳を澄ましたりと、なるべく五感を使って自然に触れ合うようにしました。





人工林の中では、雑木林との違いを生徒の実感を通じて考えてもらい、フィールドならではの話ができたのではないかと思います。





素材集めでは、自主性と協調性に任せるよう、最小限の指示にとどめるよう心がけました。


始めは個々に作業していたのが、徐々に声を掛け合い助け合っていく様子は、見ていて心温まるものがありました。





なかなか指示の聞けない生徒もおり、指導が行き届かない面もありました。


まだまだ、自分の経験と実力の不足を感じさせられます。





昼食後のクラフトでは、課題に対する時間の見込みが甘かったのを痛感しました。


結果として、受け持った生徒6名のうち、完成が4名、何とか形にしたのが1名、未完が1名と、生徒には悪いことをしてしまったようで、心残りです。





午前中に少しでも作業に入れていれば、もう少し余裕ができたのが悔やまれます。


観察は飽きず余らず適度であったと思うので、アクティビティーに時間を割きすぎたかもしれません。





最後の振り返りもろくにできなかったので、一日の感想や気づきの共有ができませんでした。





自然体験活動では、一日のテーマなり参加してみての感想なりをシェアすることに重きを置きます。


ですので、授業としてもまとめきれなかったのは、大きな反省点です。





様々な課題が残りましたが、とてもよい経験をさせていただいた一日でした。


それも、やってみてわかること。経験に勝るものはないと、実感しました。





今後も機会があれば、臆せずにチャレンジしていきたいと思います。