雪の高尾山行  | 目指せ!森林インストラクター。

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日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

今年は天候不順が続きます。



先週行われるはずの親子観察会も、四月半ばのまさかの雪により中止になりました。





雨天中止の案内であったこと、また寒い雨の中で参加者の満足が得られないことが予想されるための中止で、代表の決断は妥当なものであったと思います。





で、実際どうなのか。



予定コースを歩いてきました。





高尾駅に付いた時点で、まず面食らったのはその寒さ。真冬です。



降ってこそいないものの、雪もちらほら見られました。



さすがにバスも空いており、熱心(物好き?)な山屋さん風な方と揺られていきました。





日影に着くと、完全な冬景色。装備も冬仕様が似合います。



四月…むなしい響きが聞こえてきそうです。



雨もまだ残り、実施は無理だと痛感しました。なかなか見られない風景ではあるんですがね。。。





思わぬ取り合わせに喜んで、カツラの新芽が可愛らしく微笑むようです。



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咲き誇るニリンソウも、雪の中で凍えるようでした。





とはいえ、やはり春なんですね。



ヤマネコノメソウが朔果を付けていました。まさに、猫の目です。







隣には、ヨゴレネコノメも咲いていました。





ケマルバ・タチツボ・エイザン・タカオ…



スミレもだいぶ咲き揃ってきました。





まだまだ、同定も難しい課題です。





コンロンソウ、セントウソウ、ムラサキケマン、ヤマエンゴサク(写真)



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日影沢は花盛りです。





コクサギも雨にぬれ、独特の匂いを漂わせています。



二枚ずつ互生する「コクサギ型葉序」が特徴的です。





沢沿いのアブラチャンの新緑が雪に映えます。



あの株立ちは、崩壊地で生き抜くための戦略です。





昼食をとり、林道を経ていろはの森を登ります。



ミヤマカタバミが出ているので、十円玉を磨いてみました。



シュウサンが含まれており、綺麗な輝きが戻ってきます。





ミミガタテンナンショウがあちこちで見られます。



雌雄が転換するそうなのですが、まだ雄ばかりでした。





雨は止み雲の切れ間から青空も覗くのですが、樹雨により結構濡れます。



改めて、降雨を樹幹が持ち去る量を考えさせられます。



こんな天気には、傘が要ります。気を利かせて生えていたものの、ヤブレガサでした。







こんな天気の楽しみでもある、ツチグリです。



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天気の良い日は星状の殻()を閉ざし、乾燥を防ぎつつも転がって移動します。



そのユニークな姿から「晴天の旅行者」なる呼ばれ方をします。





着生植物のマツグミが落ちていました。



モミなどの針葉樹に付くヤドリギで、粘っこい種子が鳥の糞に混じり枝にくっつきます。



実際揉みほぐしてみましたが、なかなかの粘着力です。





今回は観察会としては中止の結果に終わりましたが、幹事組みにとってはとても良い研修の場となりました。





引継ぎから二ヶ月、何もかも初めての中で手探りしながら実施まで漕ぎ着けられたのも、代表幹事はじめ協力があってこそのものだと思います。





ご褒美か、ノネズミからのプレゼントをもらいました。



探し続けていたオニグルミの食痕です。





ひとまずは区切りがつき、少しはゆとりも出てくると思います。



相変わらず課題は山積ですが。





インストラクターとしての経験を積むため、また新たなスタートですね。





















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