今僕は光に包まれて空を飛んでる
普段の一歩がとてつもなく大きく大きな力で背中を押されている
とてつもない衝撃波が僕の背中を押している
一瞬の出来事がとても長く感じて
衝撃波に乗っているのが分る
衝撃音が遅れて背中から痺れる程伝わってくる
音は耳で感じるまもなく聞こえなくなる
耳の鼓膜がはじけるほどの大きな音は
世界を歪めながら僕の目の前を通り越して伝わっていく
身体を動かそうとしても動くものは眼球だけ
世界の景色を楽しめる
とても気持ちいい世界が目の前を流れてゆく
ハレーションのように黄色く赤く青く白く変わってゆく
この力に身を任せたら意識が飛びそうになっていく
ふと疑問符が付く
原因は何だろうこの状況をもっと知りたくなっていく
体が段々重くなっていく耳が痛い体中がヒリヒリしている
目前に地面が広がってる
凄くよく見える
アスファルトや硬そうな地面じゃなくてよかった
手を前に出そうと意識する
砂粒の粒子まで見える
少し透明な結晶の粒が一面に広がっている
眼を閉じる
自身が凄く転がっている事を感じる
重く埋もれた身体を引っ張り出す
誰か他の人間のような感覚で
脳内麻薬のおかげでまるで痛みを感じていない
上半身を起こす
落ちた帽子を拾おうと右手を使う
思う場所に右手が来ない
脱臼していた
耳からは流血していた
辺りを見回すと周りは巨大なほうきで掃かれたような
一面で静寂が包み込んでいる
衝撃波が来た方向を振り向く
雲の柱が空高く突き上げて行く
見上げるように雲の行方を目で追うと
地球と宇宙の境目がゆっくりと広がっていった
誰かに押されるような感じで身体が突き飛ばされる
何かが当たって来た
そこに手を当てると赤く染まった自分の血がにじんでいる
体中に激痛が走る
地面に伏せると音速を超えた小石が頭上の上を飛び交っている
直ぐに爆心地から離れた場所に移動しようと行動する
地平線の向こうから地鳴りとともに黒い砂嵐が
こちらに向かってやってくるのが見える
すると今度はあらゆる物が空から降ってくる
後ろから目の前に巨大な鉄の塊が降ってきた
地面に大きなクレーターを穿った
凄い速さでこちらに黒い雲がやってくる
露出してた肌は赤くはれ上がり
恐怖と体中の痛みが自身を襲う
クレータに転がり落ちるように鉄の塊の陰に隠れる
吹き戻してくる黒い雲が死神のように
僕を爆心地へ連れて行こうとする
目の前にある熱い鉄の塊に必死にしがみついた
僕はそのまま意識をなくした。