二重被曝さまのブログより
NHK会長・籾井勝人氏の問題発言が国会で追及されている中、同じく経営委員の百田尚樹氏も、都知事選の応援演説をするなど、放送法で中立、公正を定められたNHKのあり方が大きく問われている。
ここで注目したいのは、人事権、任命権のことだ。
NHKの経営委員を任命したのは、安倍晋三首相である。
百田氏らは、安倍首相と思想、信条が近いうえ、支持者でもある。
つまり、自分の支持者をNHKというメディアの幹部に任命したということ。
(追加)ヒークンさまのブログより
【また安倍友達か…】NHK経営委員長谷川が朝日で自決右翼を称賛!について
長谷川氏もいたか!Σ(・∀・;)
安倍首相が、他にも、自分の”お友達”人事を行った例がないだろうか?
自衛隊の中に、航空幕僚長というポストがある。
最高位が統合幕僚長で、その下に、陸海空の幕僚長が置かれる。その幕僚長も、内閣総理大臣が任命する。
第一次安倍内閣(2006年9月26日~2007年8月27日)時に、航空幕僚長に任命されたのは、田母神俊雄氏(2007年3月28日~2008年10月31日更迭)だ。
あの「論文」が原因で、麻生政権の浜田防衛大臣により更迭されたが、もし第一次安倍政権が続いていたなら、処分されなかった可能性が高い。
なぜなら、今回のNHK問題で分かるように、
”お友達に甘い”のが、安倍政権の特徴だから。
「お友達だから悪い」 という単純批判をするわけではない。
たとえ”お友達”であっても、適材適所、優秀な人材ならいいだろう。
しかし、NHK経営委員や幕僚長が、そうだったとは決して言えない。
彼らの大きな間違いは、TPOをわきまえていないこと。
例を出してみる。
「若くてキレイな女性が目の前にいれば、男なら誰でも過ちを犯す」
これはある意味、正論かもしれない。
お前は絶対にないのか?と言われれば完全否定できない。
だが、公の場でこのようなことを言うべきだったのか?
居酒屋談義と勘違いしていないか?ということ。
さらに、それを公職のトップにいる人間が言うとどういう結果になるか?
想像できなかったとすれば、無能の証であり、
確信犯なら、非常にタチが悪い。いずれにせよ、辞任は避けられない。
「ごめん」で済むのは、義務教育まで。
社会人一年生でも、暴言を吐けば飛ばされてしまうぞ!(経験済)
田母神氏についても、私は自衛隊員ではないので、彼の仕事ぶりは知らないが、あの論文騒動に関して、防衛省査察本部が「公正中立ではなく、適切ではなかった」と公表していることは重く受け止めるべきだろう。
安倍首相の”お友達”人事が、必ずしも適切ではなかったのは明らかだ。
政府に対して一定の距離を置いて公正中立を保ち、公共(国民)のために存在するNHKや自衛隊が、政権に近い人物によって意図的に操作されてしまうことに、私は危機感を覚える。
菅官房長官は、NHK経営委員の百田氏の選挙応援について、「放送法に抵触しない。個人の発言には関与しない」と言ったそうだ。
これは、「公共」と「個人」の区別がないと言っているのと同じだ。
たとえ放送法の”罷免条件”でなくとも、NHKの存在意義を考えれば、道義的責任を問われるべきだと考える。
まず、公共職であるNHK経営委員を自ら辞任せよ!
そのうえで、好きなだけ暴れればいい。誰も止めはしないから。
公私の区別もつかないような人間を、誰が信用するものか。