「政治ネタ大喜利」こと、「読売のそこまで言って委員会」の暴走が止まらない。
たかじん健在の頃とは別物で、”安倍政権マンセー”一色。
放送法から逸脱した非常に悪質な番組に成り下がっている。
金ばあさんの自慢話、妄想話はさておき、原発芸人・竹田はNGだろう。
まさか森元首相の「日本は神の国」発言が過去に国会で追求されたのを知らぬはずはあるまい。
2000/5/22 衆院 「神の国発言」について
http://www.shii.gr.jp/pol/2000/2000_05/2000_0524.html
竹田は、皇室ではなく、自分の身可愛さで発言している。
天皇家を神格化すれば、すなわち明治天皇の玄孫である自分の格も上がる。
ただひたすらそれに執着している。
現天皇陛下、今上天皇のご意志を、全く尊重していないのがその証拠だ。
昨年12月23日。この日、天皇陛下は80歳の傘寿を迎え、天皇の「お言葉」がマスコミに配布された
「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」
現状の平和と民主主義、そして憲法を「守るべき大切なもの」とした護憲発言であり、さらには憲法を作った主語を「日本」とし「知日派の米国人の協力も忘れてはならない」と加えるなど、「連合国からの押しつけ憲法論への反論」ともとれる発言だった。
これをきちんと報道したのは、朝日、毎日だけで、
NHKは全文削除、読売は恣意的に端折っていた。
天皇陛下の「お言葉」を尊重しないようなメディアが、保守であるはずがない。
「日本は神の国」とする戦前の皇国主義が侵略戦争につながったのは、昭和天皇自らがお認めになった事実であり、竹田の発言は異常なのだが、もっと問題なのは、スタジオで誰からも異論が上がらなかったことだ。
さらに、竹田の中国との断交発言も異常。
放送法では、異なる意見者を置くこととしているが、スタジオは、「中国と縁を切れ」一色。反中の金ばあさんは大喜び、反対者は一人もいないという有様。
視聴者は、「もはや日中戦争も辞さず」との印象を持ったに違いない。
まるで戦前の日本の再現フィルムを観ているようで、寒気がした。
政権に擦り寄ったメディアが大衆を煽り、その結果が先の大戦につながったという反省が微塵もない。
以前にも、東京新聞記者(名前知らず)が、
「安倍首相は、消費税増税に反対してましたよ」と公然と嘘をついた。
ポン吉さんブログより
この番組を、しょせん大喜利だと笑い飛ばせばいいのだが、もしかしたら彼らの言い分を本気で信じている視聴者がいるかもしれない。
読売とNHKは、放送法を見直し、メディアのあり方を自身で問うべきだ。