毒が体中に回るとこうなる | 日本の未来を考える

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旧ブログ名:NHK朝ドラ『梅ちゃん先生』、『純と愛』批判をメインにしたブログ。リンクはご自由にどうぞ。

先日から、「毒饅頭食いすぎだろ!」と指摘してきた三橋氏ですが、


もう、わやになってるようです ( ̄Д ̄;)


参照:常識に基づいた優先順位


批判的なコメントは即削除&アクセス禁止。

あ!さんは、極めてまともな反論でしたし、それだけ三橋氏にとって都合が悪かったのでしょう。


ブログをやっていると、「荒らし」が来ることがあります。

朝ドラ批評をしていた時にはアクセス数が3万を超え、嫌がらせコメントも相当ありました。

ですが、個人攻撃や中傷以外のものは、削除すべきではないと考えます。

現状の三橋ブログは、批判を受け付けない、まるで「宗教集団」のようです。


そこで、あ!さんに替わり、私が反論します(『』内は引用)


『原発を再稼働させず、我が国のエネルギー安全保障が揺らぎ、経済が低迷し、国力が衰退し、経済力が弱体化したことで代替エネルギーや蓄電技術への投資が進まず、電気料金が上がり続ける中、ひたすら「節電、節電」で乗り切ろうとして、呆れかえった製造業が次々に海外に拠点を移し、国内から雇用が失われ、国民の貧困化がどこまでも進み、最終的には我が国が発展途上国化する


この内容、どこかで見たような・・・!∑(゚ロ゚〃)

これだ!⇒⇒⇒【ネガキャン必死w】読売新聞さんありがとう!!


読売新聞と同じ主張ですね (´・ω・`)


読売新聞が三橋氏の受け売りかもしれませんが、

最後の「貧困化⇒発展途上国化」は、誰が見ても勇み足です。

相当焦ってますねぇ、三橋氏は。


では、個別に見ていきましょう


1.いかなる電力源で我が国のエネルギーを賄うのか?短期の話ではなく、中長期的な話) 再生可能エネルギーで原発の代替をするのは不可能。太陽光の場合、原発一基分の電力を発電するためには、山手線の内側の広さにパネルを敷き詰める必要がある。


わざわざ発電効率の悪い「太陽光のみ」を採り上げ、「山手線の広さ」に換算する。

これは、健康食品でよく使う手法(レタス何個分の食物繊維が・・・)ですね。

再生(自然)エネルギーは他にもありますよ。

太陽光の他に、風力、地熱、バイオマス、水素燃料電池などなど。


2.我が国の所得(GDP)が兆円単位で中東の天然ガス産出国(カタールなど)に渡っているわけですが、この問題についてはどのように対処するのか(放置?)。


ここでも、詐欺的手法が使われています。

まず、原発の用途は発電のみであること。

次に、日本のエネルギー消費のうち、電力の割合は25%にすぎないこと。

すなわち、原発がフル稼働(最大3割と仮定)しても、全体の7.5%にしかならず、

残り9割以上が化石燃料というのが実態です。

為替や燃料価格の上昇が原因なので、たとえ原発を再稼動しても、貿易赤字額は大して減りません。


3.我が国に存在する使用済み核燃料(およそ2万トン)をどうするのか? 再処理せず、最終処分するとなると、半減期が長い(2万年!)プルトニウムを含んだまま地層処分せざるを得ないことになるが、本当にそれで構わないのか?(しかも体積が三倍になる)


前提となるプルサーマル計画が破綻しています。実現可能性はほぼ皆無です。

したがって、原発の是非とは関係なく、他の処分法を考えざるをえません。


4.エネルギー安全保障を考えたとき、エネルギー供給源の「多様化」が必要である。原発を動かさないとして、我が国のエネルギーミックスをどうバランスさせるつもりか(現在は、天然ガスに偏りつつある)。


当面、不足分は天然ガスと石炭になります。

東京電力は、2015年までに火力発電所の増強、新設、東京ガスも新規ガス発電所を建設しています(三橋氏の言う天然ガスが、実は一番効率が良い)。

エネルギー変換効率の良い発電機の導入で、燃費が大きく改善されます


次に「発送電システム」の見直し。

工場やビル、病院などで、現地で発電する「コ・ジェネレーション・システム」を導入する。

発送時のロスを抑え、排熱も有効利用できます。

超伝導ケーブル(抵抗ゼロ)導入で、送電効率が格段に良くなります。

最後に、自然(再生)エネルギー。

2030年までに全体の10%程度が目標。

現時点で3.8%なので、決して無理な数値ではありません。

スマートグリッドの活用で電力は安定供給される。むしろ災害時に本領発揮。


尚、化石燃料は、この先200年枯渇しません。

化石燃料を効率的に利用しながら、徐々に自然エネルギーに移行する。

これが、現時点では最善のエネルギーミックスです。


【結論】

化石燃料は、原発や再エネにかかわらず、絶対に必要

原発再稼動によって減らせる化石燃料は、10%に満たない(4兆円赤字が3.6兆円程度)。
したがって「血をダラダラ流してる状態」という三橋氏の表現は誇張であり、適切ではない。

もし、化石燃料が入らない(シーレーン封鎖)状態が続くなら、原発が何機あろうとOUT。

化石燃料を効率的に使いながら、徐々に自然エネルギーに移行することが現時点では最善。


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反論は以上です。


三橋氏の「原発止めたら発展途上国」という主張と、

私の「原発はなくても問題ない」という反論。


さぁ、どちらに「ガッテン!ビックリマーク」していただけますでしょーか?