昨日の記事で書き漏らしたので補足します。
父・建造が、NHKのど自慢に出た理由・「自分を変えたい」について。
わざわざ最終話にもってくるのだから、ドラマ的に大きな意味があるはずだが・・・
まず、建造のキャラをまとめてみる。
・大学教授としての勤務態度は真面目で、家族を養う
・田舎嫌い(地方蔑視)
・工場や金儲けの仕事を見下す(職業蔑視)
・新聞や他人の影響を受けやすい
・娘(梅子)のために口利きをする(公私混同)
・自分の健康管理ができない
・仏頂面(無愛想)
・神仏や先祖への崇拝はしない
・定年後、千葉の院長になる
建造は、果たして自分の「何を」変えようとしたのか?
還暦を過ぎた父親が、笑顔を見せただけで、「お父さんが笑った!」と喜ぶ下村家の家族たち。
最後の場面での梅の台詞、「お父さんも変われるわ」から推測すると、
「仏頂面」のことを指す可能性が高いのだが・・・
なんじゃあ!それわぁぁ!>(゚ ロ ゚ ; )
建造は、日露戦争の後に生まれた、れっきとした”明治人”。
寡黙で無愛想だが、酒や女に溺れる事もなく、真面目に働いている。
当時なら、そんな親父はどこにでもいただろう。
別に、その部分を「変える」必要があるとは思えない。
例えば、建造が定年退職した際に、看護婦・八重子にこう言わせる。
「貴方はもう医師ではないのです。
これからは隠居して家族にいたわってもらう身です。
今のままだと、家族は息が詰まってしようがありません。
もう少し笑顔を身に付ける努力をなさってはいかがですか?」
これなら分かる!(゚-゚*)(。。*)ウンウン
家族と平和に暮らすためには仕方ない。
自分の堅苦しい性格を変えるにはどうすべきか悩んだ結果・・・・のど自慢出場!
発想はともかく、建造の一途な思いは伝わってくる。
だがドラマでは、建造は現役医師を続行し、下村家(本家)から離れ、千葉へ移住した。
したがって、無愛想のままでも誰にも迷惑は掛けないのだ(梅母だけ)。
「のど自慢」に出る動機付けが、ほとんどないジャン!Σ(・∀・;)
このエピを入れるなら、「同居」が前提条件でしょ?
千葉へ引っ越して別居するなら、某CPの言う「家族の話」にもつながらないし・・・。
まさに 支離滅裂 とはこのこと Σ( ̄▽ ̄;)!!
それに、なぜ「のど自慢」に出て性格が変わると思ったのか?
病院院長の肩書きを持つ還暦過ぎの医師がテレビに出るのは、現代でも相当な勇気が要るだろう。しかも「歌下手」なのに・・・
めちゃめちゃ不自然だよね (´・ω・`)
視聴者目線で言うと、建造はまだ”許容範囲”。
差別発言や公私混同はあるものの、”医者なんてそんなもんだよ!”との制作者のメッセージと
受け取れなくもない。
むしろ、変わらなければならないのは、それ以外の人物だろう。
♪Change The World / Eric Clapton